【セリエA】ヴェネツィア 1-2 パルマ(日本時間11月9日/スタディオ・ピエル・ルイジ・ペンツォ)
実況も驚くほどのナイスプレーだった。パルマ所属のGK鈴木彩艶がヴェネツィア戦で、至近距離からニアを突かれたシュートをガッチリとキャッチ。ピンチを救った好セーブにSNSも盛り上がった。
鈴木がゴールマウスに鍵をかけたのは、1-1で迎えた35分だった。パルマは自陣でブロックを組み、ヴェネツィアの攻撃に対応する。しかし、FWとMFの間で起点を作られ、最終ラインへの抜け出しを許してしまう。ボールがボックス内の右でフリーだったヴェネツィアのDFリドヘシアーノ・ハプスへ。パルマにとっては絶体絶命のピンチとなった。
しかし、次の瞬間、スタジアム中から聞こえた歓声がため息へと変わった。至近距離からニアを突いたハプスのシュートに対し、鈴木は横っ飛びで反応。手でブロックすると、全身を折り曲げ、身体全体でボールを包み込む。強烈なシュートをガッチリとキャッチしてみせたのだ。
悔しさを募らせたのは、チャンスを逃したハプスだけではない。ゴール前に詰めていた2選手は両手を上げ、天を仰ぎ、ボールがこぼれなかったことに驚きを示した。
実況・河村太朗氏も「おぉ、鈴木彩艶、抑えました。至近距離からのニアのシュートなので難しいと思いますが、よく抑えました」と驚愕しながら状況を伝えている。
キャッチすることで相手の攻撃を完全にシャットアウトした好守には、ファンたちもSNSで反応。「彩艶ナイスセーブ」「彩艶、なんで今のキャッチできるの笑笑」「彩艶それキャッチするのすげえ」「至近距離のシュートキャッチ笑」「彩艶、それキャッチするんかー」「あれキャッチは化け物でしかない彩艶」と大熱狂の様子だった。
試合後に地元メディア『PARMA live』は、「常に安全で注意深く、おそらく今シーズンで最高の出来だった。失点シーンは非難のしようがない」と寸評。個人採点も6.5点と高評価だった。
鈴木が計12本のシュートを受けながら1失点に抑えると、パルマは68分にアンジュ=ヨアン・ボニーが決勝ゴール。日本の若き守護神がチーム今季2勝目の縁の下の力持ちとなった。
(ABEMA de DAZN/セリエA)