【スーパーフォーミュラ】第9戦(決勝・11月10日/鈴鹿サーキット)
国内最高峰のフォーミュラレースで、29歳の坪井翔が参戦6年目にして初チャンピオンを獲得した。坪井の最後まで貪欲に勝ちにこだわる姿勢がつまったオーバーテイクにファンも熱狂した。
最終戦の予選終了時点で、チャンピオンの可能性を残していたのは、坪井(VANTELIN TEAM TOM'S)と牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のみ。坪井は、決勝で1ポイント獲得すればチャンピオンになれるため、予選3番手から安全にレースを進めれば良い状況だった。
しかし、坪井は決勝中も守りに入ることなく、チャンスでは積極的に攻める姿勢を見せた。決勝では、3番手からスタートすると、1周目の最終コーナーから2番手を走る野尻智紀(TEAM MUGEN)の後ろにピタリと付け、そのまま1コーナーで大外から大胆にオーバーテイク。ポールポジションスタートの野尻を見事に抜き去った。
ABEMAで解説を務めた中山雄一は、「すごいですよね。坪井選手はたった1点取ればいいんですよ。抜かなくていいけれど、貪欲に優勝しか狙ってない、優勝してチャンピオン決めるんだという強い意志を見せてくれましたね」とコメント。視聴者も「おおおおおお」「坪井勝ってチャンピオン決めちゃうー!?」「まじかあああ」「上手すぎる」など、坪井の気持ちの入ったオーバーテイクに熱狂していた。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)