神龍も顔見知りができて実は嬉しかったのかも……!?神様のおかげで復活した神龍(CV:内海賢二)が、ブルマ(CV:鶴ひろみ)たちに呼び出された。その際、神龍は願いを叶えてくれただけでなく、孫悟空(CV:野沢雅子)の現在の状況や今後の予定まで教えてくれるという親切な一面を見せた場面があった。
神龍は一度、ピッコロ大魔王によって粉々に破壊されてしまう。当時は亀仙人やクリリン、餃子など死んでしまった者たちはもう二度と生き返れないのか……と絶望が広がったものだ。
しかし、悟空が神様の存在を知ったことで状況は一変。悟空が神様に掛け合い、神龍を復活させてもらうことができた。さらに神様の計らいで、1年間は石の状態が続くはずのドラゴンボールが特例としてすぐ使用可能な状態になっていた。
ブルマはカメハウスで、ただの石ころだったドラゴンボールが復活していることに気づくと、早速神龍を呼び出した。「死んだんじゃなかったのね……神龍」と話しかけるブルマに対し、神龍は「孫悟空が神様に頼んでくれたのだ……そして生き返った」と復活したことを告げる。さらに続けて、悟空が次の天下一武道会に備えて天界で修業していることも教えてくれた。
いつになく饒舌な神龍。過去呼び出されたときに見せていた、少し人間と距離を置いたような態度とは異なり、どこかブルマたちへの態度が優しくなっているようでもあった。このときブルマが願ったのは“亀仙人、クリリン、餃子を生き返らせること”。これを聞いた神龍は「たやすいことだ」とすぐさま実行しようとした。
ここでヤムチャ(CV:古谷徹)がストップをかけ、「ピッコロに殺された大勢の罪もない人々も一緒だ」と願いを訂正した。神龍はしばらく黙ったあと「わかった」と軌道修正を受け入れ、ピッコロ大魔王たちに殺された人々を生き返らせてくれている。
これ以降も、悟空たちに呼び出されるたびにその距離は縮まっていったよう。セルとの戦いのあとに呼び出された際には、悟空が仲間たちに長々と別れの言葉を送っている間、「ふたつめの願いを待ってたんだけど……ず~っと……」と困りながらもフレンドリーな様子も見せている。
現在放送中の新作アニメ「ドラゴンボールDAIMA」では、3つの願いを叶えられるのは「常連だけのサービスだ」と神龍自ら語っており、SNS上でも「常連ってなんだよww」とツッコミが上がっていた。神龍もきっと悟空たちがドラゴンボールの存在を知るまでは登場機会も少なかったはず。そのため呼び出されることが嬉しく、呼び出されるごとにサービスを向上させていったのかもしれない。
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている大ヒット作だ。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月11日より放送されている。
(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション