協同組合日本俳優連合(日俳連)、一般社団法人日本芸能マネージメント事業者協会(マネ協)、一般社団法人日本声優事業社協議会(声事協)の3団体が13日、生成AIの扱いに関する会見を行った。
生成AIによる音声作品については、国内外でも度々物議を醸しており、最近では10月15日から、声優業有志による「NOMORE無断生成AI」キャンペーンもスタートし、中尾隆聖を筆頭に梶裕貴、福山潤、山寺宏一など、日本を代表する声優26人が出演している動画も話題になった。一方で、同じ声優界でも多言語化したAI音声を、演技に関わるものではなく、音声アシスタント等のプラットフォーム向けに提供する事務所も出ている。
会見で発表された主な主張の内容は、(1)生成AI音声を、アニメーション及び外国映画等の吹替では使用しないことを求める、(2)生成AI音声を学習・利用する際は、本人の許諾を得ることを求める、(3)生成AI音声には、AIによる生成物であることの明記を求める、の3点。
3団体は、「AIではなく生身の実演家の演技によってこそ真の『Anima(アニマ)=魂』を作品に吹き込むことができる」と主張。「実演家の声の権利と声優文化を守りながら、AIとの適正な共存方法を模索するため」にも共同で主張を発表したという。
会見では、日俳連副理事長の池水通洋氏(『ドラゴンボール』アックマン役など)は「声優達は心外だ」と述べた。
「放送番組などからユーザーが無断で声優たちの音声を録音し、AIを使って歌わせたり、好きなことを喋らされてSNSで公開されている。中には生成AI音声を勝手に販売してる場合がある。こんなでたらめなことが行われており、声優達は心外だ」
(ABEMA NEWS)
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