マジュニアはいつ、自分が巨大化できることに気づいたのだろうか。孫悟空(CV:野沢雅子)とマジュニア(CV:古川登志夫)の戦いは熾烈を極めた。超かめはめ波を繰り出した悟空に対し、マジュニアが披露した技は、まさかの巨大化だった。
【映像】巨大化したマジュニアの大きさを実況するアナウンサー(22分11秒ごろ~)
悟空の放った超かめはめ波は、マジュニアに恐怖を与えたものの、決定打とはならなかった。一方、全身でかめはめ波を浴びたマジュニアから頭に巻いていたターバンが焼失したことで、マジュニア=ピッコロ大魔王であると気づいた観客たちは大パニックに陥ってしまう。あっという間に武道会場には悟空とマジュニア、そして悟空の関係者とプロ根性で残ったアナウンサーのみとなった。
悟空は仲間たちに少し離れて観戦するように伝え、改めてマジュニアに「おめえなんかに天下は取らせねえからな!」と宣言した。これに対し、マジュニアは「そういう自信にあふれたセリフは次の技を見てから言うんだな!」と笑いながら体に力を込め始める。
何が始まるのかと思いきや、突然マジュニアの体が巨大化し始めた。建物よりも大きくなったマジュニアに、悟空も「たまげたー!」と驚愕。巨大化したマジュニアの攻撃が容赦なく悟空に襲いかかり、ギリギリで避けていた悟空も飛び上がったところをはたき落されてしまった。
しかし悟空はこのピンチに「それぐれえの大きさだったらどうってことねえさ!」とマジュニアを挑発。膝を攻撃して体勢を崩すと、続けて指をつかんで見事な背負い投げを決めてみせた。
お返しとばかりにマジュニアは悟空を踏み潰す。そんな危険な試合となっても、アナウンサー(CV:内海賢二)は冷や汗をかきながらも「そ……孫悟空選手! ついに潰されてしまいましたー!」と忠実に実況を続けていた。
悟空の「もっともっとデッケーんだったら……やべえけどな!」との挑発に乗り、マジュニアはさらにそれまでの3倍はあろうかというほどに巨大化してみせる。もはやどれほどの大きさなのかわからないほどになったマジュニアだったが、ここでアナウンサーが「で……でで……でかーい!さらにものすごい大きさ、まるで山です!」と見事な例えで実況してくれたのだった。当時の視聴者もマジュニアがどれだけ大きくなったのか、この実況のおかげでイメージできたに違いない。
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。
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