神様相手にマジギレなんて、地球広しといえど悟空くらいだろう。孫悟空(CV:野沢雅子)は巨大化したマジュニア(CV:古川登志夫)の体内に入り込み、神様の救出に成功した。その後、ピンチを迎えた悟空を神様が助けたが、感謝されて当然の場面にもかかわらず悟空は「冗談じゃねーよ!」とブチギレ。これには神様もショックを隠せない様子だった。
【映像】悟空を助けて“なぜか”怒られる神様(11分51秒ごろ~)
悟空は巨大化したマジュニアを挑発してさらに大きくさせると、小瓶に封印されて飲み込まれてしまった神様を体内から救い出した。まさかの失態を犯したマジュニアは元のサイズに戻る。再び2人の戦いは肉弾戦へ突入した。
神様の目ですら追えないスピードで激突する2人。悟空は足で出したかめはめ波の推進力で空中のマジュニアに強烈な両手アッパーを炸裂させた。マジュニアは強烈な一撃を受け落下しながらも、触角から光線を放って油断した悟空を攻撃。動けなくなった悟空に追撃の一撃を食らわせようとマジュニアが襲いかかる。万事休す……と思われた瞬間、悟空の前に飛び込んでマジュニアの拳を両手で受け止めたのは神様だった。
悟空のピンチを救った神様は「2人でこいつを倒すのだ!」となりふり構わず共闘を持ち掛ける。ところが、悟空は助けてくれた神様に対して「冗談じゃねえよ!神様!」とまさかのマジギレモード。神様は「な…何だと!?今、何と言った!?」と驚きの表情で思わず聞き返してしまう。
悟空は「まだコイツとの試合の決着がついてねえんだ!ジャマしねーでくれよ!いいとこなんだから!」と神様に食って掛かる。悟空が地球の一大事よりも試合を優先させるとはつゆほども思っていなかった神様は口をあんぐりと開けたまま悟空を見つめるしかできなかった。
このときはまだ、悟空は自分が戦闘民族サイヤ人であることを知らない。それでも、地球の平和など二の次で強い相手との戦いを優先させるサイヤ人の性格が色濃く表れたといえるワンシーンだった。
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。
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