少年悟空と大人悟空を同時に見ているような感覚になった視聴者も多かっただろう。久しぶりに開催されることになった天下一武道会に参加するため、孫悟空(CV:野沢雅子)があの世から1日だけこの世に帰ってきた。そこで初めて悟空と対面した悟天のリアクションの可愛さに、思わずキュンとなるシーンがあった。
少年時代の悟空とそっくりの顔をした悟天が、悟空の忘れ形見として初登場した際には大きな注目を集めた。しかし、活発すぎた少年時代の悟空とは異なり、少し控え目な性格が悟天のかわいさを際立たせた。
天下一武道会当日、仲間たちが集結し“悟空はどこだ?”と気になり始めたそのとき、占いババとともに悟空がこの世へと到着した。悟飯やクリリン、チチも涙を浮かべながら7年ぶりの再会を喜んでいた。
一方、悟天は自分が生まれる前に悟空が亡くなっていたため、一人キョトンとした表情を見せていた。チチ(CV:渡辺菜生子)が悟空に声をかけると、悟天はチチの陰から悟空のことをじっと観察していた。
悟空が悟天に気づいて目を向けると、「あっ!」と言って急いでチチの後ろに隠れる悟天の様子は、まさに可愛らしい子どもそのもの。「悟天、お父さんだぞ!」と悟天に話しかけるチチの言葉で、ようやく悟空も自分の子だと気づくと「そっくりだと思ったら、やっぱオラの子かー!」と驚いていた。
悟空が悟天に歩み寄って笑顔を見せると、悟天も少し戸惑いながら「お父さーん!」と抱きついた。悟天を肩に乗せて並ぶシーンは2人の顔があまりにも似ていて、悟天と少年時代の悟空を重ねてしまったファンも多かったはずだ。
現在放送中の新作アニメ「ドラゴンボールDAIMA」では、悟天サイズにまで小さくなった悟空が大魔界という新たな世界へ冒険の旅に出ている。如意棒を振り回して大暴れする懐かしい悟空の姿に、大人になった視聴者もワクワクが止まらない!
アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編~人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。
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