船底を塗る赤いペンキの大量の缶。1本あたりの“驚きの値段”と“赤色にする重要性”に、SNSでは驚きの声があがっている。       
 動画を投稿したのは、神戸の船会社・東幸海運。タンカー一隻に使うペンキはおよそ60缶で、塗り替えには車が買えてしまうほどの多額の費用が掛かるのだという。しかもこの塗料は1年で溶けてしまうため、毎年塗り直しが必要になるそう。
 これだけのコストをかけて船底を赤色に塗っているのは、石灰質の殻を持つ海洋生物「フジツボ」が付かないようにするためだ。フジツボが付くと船の速度が落ち、燃費も悪くなってしまうという。赤色のもとになっているのは亜酸化銅という成分で、これにフジツボの付着を防止する効果があると言われている。