20歳の逸材、シュトゥットガルトのDFチェイス・アンリが絶大な信頼を寄せる「ドイツのパパ」が登場。ドイツでプレーした数々のサッカー選手たちの生活をサポートしてくれる「宮川さん」が、そのワケを語った。
11月17日の『ABEMAスポーツタイム』では、2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦うサッカー日本代表を特集。今後の日本代表入りが期待されるチェイス・アンリを紹介した。
サッカーの強豪である福島県郡山市の尚志高等学校を卒業後、Jリーグを経由せずにドイツのシュトゥットガルトへ移籍したチェイス・アンリ。移籍当初は4部リーグに所属する下部組織でプレーしており、「最初は焦ってて、早く結果を出さないといけないなと思っていた。最初の1年くらいは本当に苦しかった」と当時の苦労を語った。
そんなチェイス・アンリを支えてきたのが、シュトゥットガルト在住の宮川順充さんだ。「ドイツのパパ」と慕う宮川さんの自宅には、現在も週3回ほど訪問。「(自分で食事を)何も作れなかったので、最初はご飯とチーズを一緒に食べていた」と、驚きの食生活で過ごしてきたチェイス・アンリの食事やドイツ生活に関するサポートをしてもらっているという。
そんな宮川さんの本業は歯科医。そんな2人の出会いは「シュトゥットガルトのセカンドチームに移籍して、2~3週間後に歯を折っていた」と、チェイス・アンリが歯の治療に訪れたことがきっかけだという。
宮川さんはサッカー選手用のマウスピースを作る第一人者。日本代表のキャプテンを務める遠藤航もシュトゥットガルト時代に宮川さんの力を頼り、マウスピースを作成。今までで75個ほど作成したという。
ではなぜ、宮川さんは選手たちをサポートするのだろうか。
「海外に来て、言葉は違う文化も習慣も違う。最高のパフォーマンスを求められるけど、そんなの無理です。どんな時でも好きなものをお腹いっぱい食べてのんびりしたら元気になるので、そういった場所を提供したい。僕もエネルギーをもらっているので、応援したい気持ちが一番」
宮川さんの言葉を受けてチェイス・アンリは「今考えると、(宮川さんが)いなかったら結構しんどかった。日本に帰っていた」とコメント。「ドイツのパパ」との最高の信頼関係にスタジオも拍手を送った。
(ABEMAスポーツタイム)