【W杯2026アジア最終予選】中国代表 1-3 日本代表(日本時間11月19日/廈門白鷺体育場)
これが"アウェイの洗礼"か、SNSでは「中国らしい」と非難の声が挙がった。日本代表のW杯2026アジア最終予選、中国代表との一戦を前にして「ピッチの横幅が数メートル短い」という話題が浮上していた。リポーター・佐藤寿人も現地の見解を伝え、試合後には久保建英も「とにかく狭かった」と真っ先にこの件に言及したのだ。
試合前にピッチサイドから声を届けた元日本代表・佐藤氏は、天候や選手の様子などを伝えた後に"ピッチ幅問題"にも触れた。「本来より狭いという話題が挙がっていた。中国サッカー協会の広報に確認したところ『ピッチの広さは把握していない』とのことでした」というのだ。映像では、タッチラインが消された"跡"が残っており、明らかに"狭い"ことは見て取れたものの、佐藤氏もその点については苦笑いを浮かべながら事実を伝えるにとどめた。
これにスタジオ解説を務めた元日本代表・岩政大樹氏は「狭くなるのでプレスをかけやすくなる。それを狙った可能性はある」と推察し同じく中村憲剛氏も「勝つ確率を上げる考え方もあるかもしれない」と同調。林陵平氏は「ただ、彼ら(日本代表)であればアップで慣れる」と意に介さない様子をみせた。
実際に選手はどう感じていたのか。終わってみれば3-1で危なげなく勝利を収めた日本代表だが、ナーバスになっていたようだ。MF久保建英は試合直後、佐藤氏に「攻撃の形をなかなか見出せなかった要因」を問われたインタビューでこう答えたのだ。
「とにかく狭かったですね。テレビで見ているより相当狭くて、相手もスライドを意識して、広いピッチでもスライドの力でここ何試合かはカウンターでも点を取ってきている。狭くなると余計に、並大抵のヨーロッパでやっているチームよりも速いイメージも僕の中ではありましたし、ちょっとびっくりしました」
国際規格では縦幅100〜120m、横幅64〜75mが定められているものの、ワールドカップなどの国際大会では通常「縦105m×横68m」とされ、このサイズがトップカテゴリーでは一般的である。規約上は問題ないとは言え、普段よりも最大3〜5mほど幅が狭い中で、選手は窮屈さと相手の寄せの強度やスピードを感じていたようだ。
真偽は定かではないものの、意図的に小さくした可能性は否定できない。SNSでは「そんなこと許されるの!?」「こざかしいな笑」「まぁ一応ルール上の規格には適してるけど……さすが中国」と非難の声があったと同時に「足元の技術が優れている日本に有利」「ピッチの大小に関わらず勝てばいいのでは?」という意見も散見された。
日本代表が勝利したことで事なきを得たが、仮に結果が違っていた場合、この件はさらに注目を集めていたかもしれない。日本代表は6チームによるグループCで6試合を終え、5勝1分で首位を独走。残り4試合のうち、2025年3月20日の次戦に勝利すればW杯出場権を得られる上位2チームが確定し、8大会連続8回目の出場が決まる。
(ABEMA de DAZN/サッカー日本代表)