【WRC】第13戦 ラリージャパン(11月21日/デイ1)
WRC(世界ラリー選手権)の最終戦「ラリージャパン」で、2022年の優勝者ティエリー・ヌービルが、シェイクダウンからいきなりマシンをヒットする一幕があった。
競技初日のデイ1、朝から本番前のテスト走行となるシェイクダウンが、豊田市の鞍ケ池公園で開催。普段は市民の憩いの場として整備された公園であるため、コース幅が狭く、落ち葉が道に散っていて滑りやすくなっている。
セッションスタートと同時にコースインしたのは、現在ポイントランキング首位のヌービル。自身初タイトルが懸かる一戦だけに気合いが入ったか、コース中盤、植え込みの周囲をドーナツターンでひと回りするポイントへ入るところで、道路脇にあった縁石にマシンの横っ腹をヒットさせてしまう。
シェイクダウンにも関わらずいきなり接触という珍事に、中継を観ていた視聴者からも、「ぶつけたやろw」「当たったな」「ごつん」などのコメントが集まった。しかし、ヌービルは平然と走り続け、その後も冷静かつ豪快にドーナツターンを決めている。
さらに驚いたのは、シェイクダウン終了後のタイム表示だった。最速タイム「2:20.01」をマークしたのは、マシンをヒットしたはずのヌービル。あくまでも練習走行であるため、全開で走行していないドライバーもいるが、ヌービルの気合いとラリージャパンにかける魂のようなものが感じられた。
ヌービルのドライバーズチャンピオン獲得に加え、ヒョンデもこのまま順当にいけばマニュファクチャラーズチャンピオン獲得という背景も踏まえ、視聴者コメントでは「ヒョンデ恐るべし」「ヒョンデ強い」「ぶつけて最速はすごい」と驚く声もあがっている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)