【WRC】第13戦 ラリージャパン(11月23日/デイ3)
「ラリージャパン」の競技3日目。今大会で初めて設定された新ステージ「笠置山」で、現役最強ドライバーが至高の走りを見せつけた。
「笠置山」はSS10とSS13に設定された、全長16.47キロのSS(スペシャル・ステージ)。恵那笠置山モーターパーク内に設置されたドーナツターンエリアからスタートし、笠置山中のワインディングへと入っていく。山中の峠道はかなり道幅が狭く、また道路脇に側溝が設けられているエリアもあって、トリッキーかつ高難易度のコースだが、ドライビングテクニックと戦略性が求められる、ドライバーの実力を示すのにうってつけのステージ。ここで輝いたのが、現役最多8度のドライバーズタイトルを獲得してきたトヨタのセバスチャン・オジエだ。
スタートからフィニッシュまで、滑らかで無駄のないベテランらしい風格の走りで攻め切ったが、特にステージ終盤の神業シーンは見ものだった。それまでコースの周囲を覆っていた木立がなくなったあたりの左コーナーで、オジエは高速のまま外側の側溝に落ちるギリギリのコース取りで駆け抜けた。放送席でも実況の田畑祐一アナウンサーが「いま背筋がゾッとしましたね!」と叫ぶほどの迫力だった。
オジエらしい超一流のドライビングを目の当たりにした視聴者からは、「さすがオジエ」、「オジェはええええ」「溝落とし」「キレッキレ」「オジェあげてきたね」「イケオジ」といったコメントが並んだ。