【写真・画像】間一髪でクラッシュ回避!日本人ラリードライバーの“超絶フルカウンター”に「経験値の証」日欧のWRC公式Xが注目した神業の瞬間 1枚目
【映像】大クラッシュで劇的幕切れ(実際の様子)

WRC】第13戦 ラリージャパン(11月24日/デイ4)

【映像】大クラッシュで劇的幕切れ(実際の様子)

 WRC(世界ラリー選手権)の今季最終戦「ラリージャパン」、最終日朝一番のSS(スペシャル・ステージ)でいきなりドライバーズチャンピオンが決定する波乱の幕開けとなった。

 ヒョンデのティエリー・ヌービルは、2024年序盤からランキング首位のままシーズンを引っ張ってきたが、最終戦の「ラリージャパン」を前にして、2位には同じヒョンデのオイット・タナックがつけており、この日本でチャンピオンが決定する運びとなっていた。ポイント的には有利だったヌービルだが、デイ2にターボの不具合で順位を落としてしまう。その一方で、奮闘を続けるタナックは絶好調で、連日トップタイムを叩き出し、首位の座を維持し続けていた。

 そして迎えたSS17「額田」でタナックがまさかのクラッシュ。フィニッシュエリア手前の道幅の狭い右コーナーで左リアがふくらんでコース外へ、そのまま堪えきれずにマシンは激しく横転、リタイアとなってしまう。車内映像を見るかぎり乗員は無事だったようだが、タナックは意気消沈。チャンピオン争いに終止符が打たれることになった。

 これまで“シルバーメダルホルダー”、“無冠の帝王”などと言われてきたヌービルが、悲願のチャピオンを獲得。SS17をフィニッシュ後、続け様に開始されるSS18のスタート前に、タナックのリタイアと自身のチャンピオン獲得を知ることになった。全てを悟った直後、ヌービルの近くにいた同じヒョンデ所属のアンドレアス・ミケルセンも駆け寄り、長年WRCでともに競い合ってきた2人が抱擁する感動の瞬間も見られた。SS18をフィニッシュしたヌービルは、「本当に想定外で今は言葉がありません。タフな1年でしたが、自分でも褒めてあげたいと思います」とにこやかに答えた。

ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)

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