【セリエA】パルマ 1-3 アタランタ(日本時間11月24日/スタディオ・エンニオ・タルディーニ)
二度はやらせない、という意地のセーブだった。パルマのGK鈴木彩艶が失点から3分後に同じ形でピンチを迎えたが、今度は弾き出してセーブ。試合中の成長を感じさせるビッグプレーにはファンもSNS上で感嘆の声を挙げた。
セリエA第13節、ホームで迎えたアタランタ戦の42分のことだ。アタランタのDFマッテオ・ルッジェーリがボックス内左に抜け出してくるも、この形は鈴木の頭の中に確実にインプットされていた。
ルッジェーリは約3分前にも同様の形でゴール前に侵入し、その時は丁寧ねグラウンダーのクロスでアシストを決めていたが、今度は左足を豪快に振り抜いた。強烈なシュートがゴール右隅に向かって鋭く飛んでいく。
しかし、鈴木が立ちはだかった。地を這うような低空シュートに対して、素早く左足を抜きながら身体を横に倒すコラプシングで反応。左手でボールを力強く弾き出し、シュートを完全にストップ。ファーサイドで相手に詰めることも許さない完璧なセービングだった。
チームのピンチを救った日本の若き守護神は両手を叩き、チームメイトに檄を飛ばす。3分前に失点を許した時は膝立ちで放心状態になっていたが、そのショックを自らのプレーで払拭してみせたのだ。一方、ルッジェーリは苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべ、両手で頭を抱えていた。
たくましさを感じる鈴木のプレーにはサッカーファンも反応。SNS上で「彩艶ナイスセーブ!」「彩艶まじ頑張れ」「感動した」と感嘆の声を挙げていた。
また、現地メディア『TUTTO mercato WEB』は最終的に3失点したものの鈴木に「6点」と及第点の個人採点。「前半はとても忙しかった。ルッジェーリのシュートシーンは非常に優れていた」と寸評している。
(ABEMA de DAZN/セリエA)