【UEFAチャンピオンズリーグ】リヴァプール 2-0 レアル・マドリード(日本時間11月28日/アンフィールド)
後味の悪いラストプレ-となった。後半アディショナルタイムにレアル・マドリードのFWエンドリッキがスルーパスに抜け出すも、リヴァプールのDFイブラヒマ・コナテが完全にシャットアウト。しかし、その直後にバランスを崩したエンドリッキの足がコナテに引っ掛かり、倒される格好になったコナテは足を引きずりながらピッチを後にした。途中出場のエンドリッキはこれ以外もファウルが少なくなかっただけに、リヴァプール・ファンたちが激怒している。
KOP(リヴァプール・ファンの愛称)が怒りを露にしたのは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第5節のレアル・マドリード戦、90+4分のことだ。
2点差を追いかけるレアル・マドリードが、最後の攻撃を仕掛けた。MFジュード・ベリンガムが中央から持ち運び、前線にスルーパスを送る。これに反応したのが、79分から途中出場していた18歳の至宝エンドリッキだ。リヴァプールのDFフィルジル・ファンダイクとコナテの間から抜け出しを狙った。
しかし、屈強なリヴァプールのCBコンビが対処。コナテがいち早くボールに反応し、エンドリッキに身体をぶつけながら正面を塞ぐようにして、スルーパスを完全に封鎖した。
事件はその直後に起こった。コナテのボディーコンタクトを受けたエンドリッキがバランスを崩して転倒。スピードに乗っていたことも影響し、滑り込むように倒れてしまい、その先にいたコナテへの足掛けになったのだ。
予期せぬタイミングで後ろから足を掛けられたコナテは、エンドリッキの足を避けることができず、自陣ボックス内に倒れ込んでしまう。すぐに起き上がったエンドリッキとは違い、タイムアップの笛が鳴った後もうずくまったまま痛みを訴えていた。
18歳のブラジル人FWの行いが、故意だったのか、そうではなかったのかは本人しか分からない。しかし、79分からピッチに立ったエンドリッキはファウルが多く、その4分前にもボールとは関係のないタックルでコナテを倒してイエローカードをもらっていた。再三にわたって荒いプレーを見せていた上に、ラストプレーでもコナテを引っ掛けたエンドリッキには、リヴァプール・ファンの怒りの声を上げた。
SNSには「なんて野郎だ!」「はっ?ふざけんなよ」「俺は怒ってる!」「荒すぎるだろ」「酷いやつだ…」「許せねえ」「暴力的だろ!」「コナテに汚いことするなよ」など、非難や激怒の声が相次いだ。
試合はリヴァプールが2-0で完勝を収めたが、タイムアップ後からコナテはしばらくピッチに倒れており、遠藤航をはじめチームメイトたちやアルネ・スロット監督も心配して駆け寄る事態に。最終的には立ち上がったものの、足を引きずりながらピッチを去ることになった。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAチャンピオンズリーグ)