■どうやったら終わる?“勝利のライン”とは

ウクライナの戦況
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 トランプ氏は、アメリカの協力が止まりさえすれば、ウクライナが戦えなくなり、終戦を迎えると見ているが、その通りに進むのか。山添氏は両国にとって、これなら“勝利”と呼べるラインを分析している。「現状で停戦するとしたら、ロシアは2022年7月の時よりも、ウクライナに取り戻されている。少なくともロシアは2州占領、もっと押して4州占領くらいまでやりたい。もう4州が自分の領土だと言っているので、ウクライナにそれをよこせと言わないと停戦の条件にならない」と指摘した。「これを諦めるならば相当な譲歩をロシアが得ないと、プーチン政権はトランプ政権に押し込められたということで、ロシアの中で正当性を持たない。逆にロシアに何でもあげるとトランプが決めて、ロシアがウクライナを叩きのめしてしまったら、バイデンの時よりもひどい負け方をアメリカがすることになるので、想像しにくい」。

 また、ここ数日、イギリスやフランスがウクライナへの派兵を議論しているとも報じられていることについて、山添氏は「イギリス、フランスだけでいきなり参戦というのも、なかなかすぐには難しいと思うが、ウクライナがアメリカの支援が止まっただけで、全部自分たちの生存を諦めるかというと、そうではない。これは絶対に忘れてはいけない観点」だと述べた。さらに、長期戦になるほどウクライナ不利というイメージもあるが、「まずくなったらなんとかするのがウクライナ。すぐには終わらないとは思う。ロシアも思ったようには進めていない。だから今のペースで進んでいって、やっと1年かけてドネツク州全部を占領できる計算になっているので、ロシアにとってもそれを本当に続けられるかも分からない」とした。
(『ABEMA Prime』より)

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ロシア新兵器の思惑は?戦争の落とし所は?専門家に聞く“トランプ停戦”の実現性
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