【明治安田J1リーグ】柏レイソル 1-1 ヴィッセル神戸(11月30日/三協フロンテア柏スタジアム)
【映像】 VARはどう見た? 物議を醸した判定(リプレイあり)
J1リーグ連覇を狙う首位のヴィッセル神戸がドラマを起こした。37節の柏レイソル戦で、後半アディショナルタイムが10分を超えた時間帯に同点弾を奪取。敗れれば翌日に行われるサンフレッチェ広島の結果次第で首位陥落となっていただけに、ファンたちも歓喜した瞬間だった。
神戸は1点ビハインドで迎えた100分に左サイドからのコーナーキックを獲得。キッカーのMF扇原貴宏のボールはクリアされてしまうも、こぼれ球を拾ったDF酒井高徳の浮き球のパスがボックス内にいたFW大迫勇也のもとへ。大迫がヘディングで落とし、このボールに反応したDF広瀬陸斗がシュートを放つと、相手GK松本健太がセーブ。最後は、混戦からこぼれたボールをFW武藤嘉紀が押し込んでネットを揺らした。
神戸の選手たちが歓喜したのもつかの間、副審は酒井がパスを出した時に大迫のポジションがオフサイドだったと判断。得点は認められず、武藤はピッチに仰向けになり天を仰いだ。
しかし直後にVARが介入し、当該のシーンを確認。約4分と長い中断を経て迎えた104分、VARとのやり取りを終えた主審はゴールを認めた。優勝を争う神戸にとっては値千金となる同点ゴールとなり、得点した武藤は脱いだユニホームを振り回して喜びを爆発させた。
このゴールには解説を務めていた林陵平氏は「いや〜すごいな」と劇的な展開に思わず言葉を失う。一旦はオフサイドの判定となったシーンにはリプレイを確認しつつ、「(カメラの)角度と見え方ですよね」と自身の見解を示した。
ファンはSNS上で様々な反応を見せた。「映画だろ」「認められるまでのドキドキがやばかった」「自力優勝の可能性を残したのはでかい」とゴールに歓喜。一方で「オフサイドあったんじゃない?」「VARは合ってる?」「いやこれよく見たらオフサイドないわ」「リプレイで見たらわかる」などVARの判定への意見も寄せられている。
執念の同点弾を奪った神戸は首位をキープして最終節へ。暫定2位のFC町田ゼルビアとは勝点3差となり、12月1日に37節を戦うサンフレッチェ広島とは暫定で勝点4差となっている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)