【明治安田J1リーグ】セレッソ大阪 0-2 鹿島アントラーズ(日本時間11月30日/ヨドコウ桜スタジアム)
鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の警告シーンが話題だ。セレッソ大阪のDF奥田勇斗と激しいボールキープ争いを繰り広げると、最終的に相手の身体に手を掛けて倒してしまう。これに対して審判は即座にイエローカードを掲示したが、そのジャッジがファンの間で物議を呼んでいる。
論点となったのは、J1リーグ第37節、鹿島がC大阪のホームに乗り込んだ一戦で2点をリードして迎えた25分のことだ。鹿島のMF柴崎岳が自陣中央からヘディングでボールを相手陣内に送り込むと、これに反応したのが鈴木と奥田だ。
跳ねるボールをいち早く収めた鈴木は、相手とボールの間に身体を入れながらキープの態勢に入る。だが、奥田も譲らない。すぐに鈴木に身体をぶつけ、密着マークでボール奪取を狙う。すると、2人の立場が入れ替わり、今度は奥田がキープを試みる。一方の鈴木も再び奪い返そうと身体を割り込ませると、そのまま相手を引っ張るように倒してしまった。
その直後、主審は笛を吹くと同時に、鈴木に対してイエローカードを掲示した。この判定には背番号40も驚きの表情を見せ、両手を胸の前に置きながら異議を唱えたが、判定が覆らないことを悟ると、右手を振り上げて不満を爆発させたのだ。
解説の橋本英郎氏が「少し引っ張ったということでしょうね」と判定の要因に言及する中、ABEMAのコメント欄やSNSではこのシーンに対してファンが意見を投稿していた。「やめとけ!」「復帰早々やってんなぁ笑」「これファウルじゃないアピールは草」と鈴木の行動に不満を漏らすようなコメントが並ぶと、もう一方では「印象で出してない?」「優磨へのイエロー基準が低すぎる」「それでイエローだったら手を使うプレーは全部イエローになるやん」と、判定の厳しさを指摘する声も出ていた。
鈴木は11月9日の第35節・名古屋グランパス戦でキャリア初の退場処分を受け、17日に行われた延期分の第29節・京都サンガF.C.戦で出場停止。このC大阪戦で復帰を果たしたが、一発退場となったことで「祖母に10分くらい家に入れてもらえなかった」というエピソードも中継前に紹介されていた。そのため、ファンからは「優磨!おばあちゃんが怒るぞ!」「また怒られるぞ!」「またそーやっていらんことしてカードもらったら今度こそ本当に家に入れてもらえなくなるからやめなさい」などの反響も出ていた。
その後、鈴木は2枚目のイエローカードをもらうことなく87分までプレー。14分に左足ダイレクトボレーでスーパーゴールを挙げ、直後には相手ゴール裏を煽るパフォーマンスを見せれば、42分には3連股抜きドリブルで敵を翻弄するなど、さすがの存在感でチームを勝利に導いた。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)