直近では11月にアメリカの大統領選挙、日本では10月に衆議院選挙、実はフランスやロシア、インド、タイでも選挙があるなど2024年は選挙イヤーだった。
 「誰が選ばれるか」という点に注目される選挙だが、民意をくみとる選挙の仕組みについては意外と知られていない。朝日新聞編集委員・秋山訓子氏がアメリカ、オーストラリアを取材し、各国の選挙の仕組みについて紹介した。
 ニューヨーク大学法学部ブレナン司法センターによると、アメリカでは2020年から2024年までに少なくとも30州で78の投票制限法が制定されたという。その背景に、秋山氏は「トランプ氏が2020年の選挙で敗北した際に『選挙が盗まれた』と主張した。その後、主に共和党が強い州をはじめ、各州でどんどん立法されている」と説明する。