【ベルギーリーグ】シント＝トロイデン 2－2 ヘンク（日本時間12月1日／大王わさびスタイエンスタジアム）
疑惑の判定だ。ベルギーリーグ16節、ヘンクが試合終了間際にシント＝トロイデンのGK小久保玲央ブライアンのオウンゴールで同点弾。しかし、ハンドが見逃されていた可能性が浮上している。
シント＝トロイデンは小久保をはじめ、MF藤田譲瑠チマ、DF小川諒也、MF伊藤涼太郎の日本人選手4名が出場していた一戦。問題のシーンは、シント＝トロイデンが2－1とリードして迎えた94分だ。直前に小久保がビッグセーブで凌ぎ、ヘンクがCKを得た場面だった。
右サイドからのクロスに対して、ゴール前は混戦に。ヘンクのMFイブラヒマ・バングラは、シント＝トロイデンのFWアドリアーノ・ベルタッチーニと競り合って倒れながら右足を振る。小久保はなんとかかき出そうと倒れたが上手く処理できず、ボールが背中に当たってゴールネットが揺れた。
しかしリプレイで確認すると、バングラは競り合いの際に、右手でボールに触れているようにも見える。そのためハンドの可能性を踏まえVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）が入ったが、結果はゴールの判定。公式記録では小久保のオウンゴールとなった。
しかし、2－2のドローで終わった試合後、この同点ゴールのシーンが論争となっている。地元メディア『HLN』は、「ハンド疑惑にもかかわらず、ゴールは認められた」と報道。さらに、目の前で見ていたベルタッチーニが激怒しながら「彼（バングラ）は手でゴールを決めた！それは明らかだ」、シント＝トロイデンのフェリス・マズー監督が「（ハンド疑惑のシーンで）ボールが加速したように見えた。100％の確信はないが、私はハンドだと思う。しかし、ゴールだったんだ」と語ったという。
小久保のオウンゴールは、不運にも「神の手」によって生まれものだったのか…。
（ABEMA de DAZN／ベルギーリーグ）
