南米ペルー・アンデス山脈にあるラ・リンコナダの鉱山では、神に見立てた祖先に生け贄を捧げる慣習が、現在も続いている。人間を生け贄にしていたのは昔の話……と思いきや、どうやらそうとも言い切れないようだ。番組の最後には、取材を担当した番組ディレクターから、現地で得た驚きの証言も紹介された。
12月7日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める新番組『国境デスロード』#1が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。
今回、プジョルジョDが訪れたのは、ペルーとボリビアの国境の街・フリアカ。この街のバス停で、これから鉱山へ向かうという33歳の鉱山労働者・オスカルさんと出会い、彼に同行することになった。悪路をバスで3時間進み、たどり着いたのは、フリアカから約160キロ離れたラ・リンコナダ。標高約5000メートルのこの街には、鉱山で採れる金を求め、南米各地から人々が集まってくる。取材に応じてくれたオスカルさんも、その1人だ。彼は妻子を養うため、命がけで金の採掘を行っているが、基本的には無給。最終日のみ、採掘した鉱石を持ち帰ることが許されており、この「カチョレオ」と呼ばれる運試し的報酬システムが、収入源になっている。