あらゆる職業になりすます事件があるなか、「住職のなりすまし」が登場した。          
 西方寺(東大阪市)の僧侶は、「ここの住職と偽って、10年以上もなりすましをしていた僧侶がいる」と語る。僧侶によれば、西方寺を名乗って法要や葬儀を執り行い、お金をだまし取り、被害額は1億19万円になるという。
 なりすましを知ったのは2023年11月、この寺の門徒が「西方寺でいつも来ていただいている住職の方」と言ったため。西方寺は当時、前任の住職が亡くなり、住職がいなかった。不思議に思った僧侶は、その“西方寺の住職”に会いに行った。