中東・シリアで反体制派の電撃的な攻勢により政権が交代し、アサド大統領は事実上、ロシアに亡命。反体制派のシャーム解放機構の指導者・ジャウラニ氏は 8日、演説を行い「シリアにとって新たな歴史だ」と勝利宣言を行った。
政権崩壊の背景と今後のシリアについて、テレビ朝日外報部の荒木基デスクに聞いた。
━━シリア政権の崩壊をどのように受け止めている?
「『驚くほど早かった』というのが正直な感想だ。『北のアレッポを制圧した』という一報から10日ほどで首都ダマスカスまで来てしまった。アレッポからハマ、ホムス、ダマスカスという都市は日本の東海道みたいなもので4都市は高速道路で繋がっており、この路線を抑えることはシリアを支配することとほぼ同義になる。これだけ早かった背景にはアサド政権の政府軍がほとんど抵抗しなかったことが挙げられるだろう」