アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」(リゼロ)は、3期襲撃編(全8話)が2024年11月20日に放送終了し、2025年2月5日より続編となる反撃編(全8話)が放送予定です。1期は2016年4月に、2期は2020年7月・2021年1月の分割2クールにて放送されました。
原作は、長月達平氏が執筆する同名小説。現在もストーリーは継続中で、本編小説は39巻までが刊行されています。外伝・短編集なども含めて、全世界シリーズ累計部数(電子書籍含む)は1300万部を突破しています。
この記事では、主人公が特殊能力を発揮するきっかけを作ったキャラクター、エルザ・グランヒルテをクローズアップ。その正体や能力、謎めいた雇い主など、エルザにまつわる情報を解説します。
目次
- アニメ「リゼロ」とは
- アニメ「リゼロ」エルザの基本情報|声優は?
- アニメ「リゼロ」エルザは何話から登場する?
- アニメ「リゼロ」エルザの正体は吸血鬼!強さ・能力を解説
- 暗躍するエルザの雇い主はロズワール
- エルザの死亡回数には限りがあった!死んだのは第48話
- 死亡回にて“腸狩り”となった過去が語られた
- まとめ
アニメ「リゼロ」とは
アニメ「リゼロ」は、主人公の菜月昴(ナツキ・スバル)が、死によって時間を遡る“死に戻り”と呼ばれるタイムリープ能力により、凄惨なバッドエンドを回避していくダークファンタジーです。
異世界に召喚された高校生のスバルは、チンピラの襲撃から助けてくれたハーフエルフの少女エミリアに一目惚れしました。スバルはその恩を返すべく、エミリアの探し物に協力します。しかし、殺人現場に居合わせてしまい、何者かに命を奪われました。
死んだはずのスバルが目覚めたのは、チンピラに襲われる前の時間軸でした。自分が死ぬと過去に戻る能力を得たことに気付いたスバルは、訪れる死を回避し、みんなが幸せになれるルートを探そうと奔走します。
アニメ「リゼロ」エルザの基本情報|声優は?
エルザは、その優しげな見た目とは裏腹に「腸狩り(はらわたがり)」の異名を持つ妖艶な暗殺者です。戦闘力が高く、当代の剣聖ラインハルト・ヴァン・アストレアの攻撃にも耐える実力を持っています。
エルザは雇い主の命令でエミリアの徽章を狙い、貧民街の孤児フェルトと取引をしました。しかし、命令外の行動をすることにも躊躇なく、その時間軸によっては、フェルトや顔役のロム爺(ロムじい)、さらには場に居合わせただけのスバルさえ躊躇なく殺害しています。惨忍で、謎に包まれたキャラクターです。
エルザの基本情報【プロフィール】
■年齢 23歳
■身長 168cm
■体重 奪った命の数だけ重い
(出典:Re:ゼロから始める異世界生活: Re:zeropedia)
エルザは、エミリアの徽章を盗むようフェルトに依頼した人物です。穏やかな口調の美女ですが、人の腹を裂き、腸を観察することを好む、異常な性質を持っています。
その強さは、素人のスバルはもちろん、貧民街の腕利きであるロム爺やフェルトを瞬殺するほどです。精霊使いのエミリアとその精霊パック、剣聖ラインハルト、獣人のガーフィール・ティンゼルといった強敵との戦闘では、戦いそのものを楽しむ様子を見せています。
エルザは第1〜3話にて、スバルが最初に対峙する強敵として描かれていました。死に戻りによって回避されたルートのなかで、ロム爺、フェルト、エミリア、スバルを殺害しています。その後に登場した第30話以降では、ロズワール・L・メイザース邸の襲撃犯として、スバルを含む屋敷の人間の命を奪っています。
エルザの基本情報【声優】
エルザを演じているのは、声優の能登麻美子(のと まみこ)さんです。代表作に、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」山岸由花子役、アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」プロスペラ役があります。
能登さんは、透明感のある優しい声が特徴的です。「いちご100%」の東城綾役や「君に届け」黒沼爽子役にてメインヒロインを演じたように、可憐な少女役を多く担当しています。そして、近年はエルザのように陰のあるミステリアスな役柄を演じることも少なくありません。ナレーターとしても活躍しています。
アニメ「リゼロ」エルザは何話から登場する?
エルザが物語に初めて姿を現したのは、第1話のスバルが初めて死に戻りを経験した後の2周目の世界です。このときにフェルトの雇い主として登場し、ミーティア(携帯電話)を担保にしたスバルと徽章の報酬額を競いました。敗北したエルザは穏やかに事態を受け入れますが、スバルに徽章の使い道を尋ねてたところ「元の持ち主捜して返すんだよ」と返されたことで事態は一変。エルザは「なんだ、関係者なのね」と不敵な笑みを浮かべて、スバルに突然、襲い掛かりました。
ちなみに、スバルは1周目でも何者かに襲われて死亡していますが、声が同じてあることから、その犯人もエルザです。
アニメ「リゼロ」エルザの正体は吸血鬼!強さ・能力を解説
ほぼ不死身の再生能力を持つエルザの正体は「吸血鬼」です。第48話にて、ガーフィールから吸血鬼と呼ばれたときに「知っていたの」と反応しています。
エルザは殺し合いのスリルを好む、根っからの戦闘狂です。ククリナイフの二刀流で、狙った相手を軽々と切り裂きます。素早い身のこなしを生かした近距離攻撃を主としていますが、魔法による遠距離攻撃もできます。
体が粉砕しても回復可能な高い再生力を持ち、精神的にもタフで、相手の攻撃にまったく怯みません。微笑みながら血まみれで戦うエルザの狂戦士っぷりは、実力以上に戦う相手の恐怖心を煽っています。
暗躍するエルザの雇い主はロズワール
エルザの雇い主がロズワールであることは、作者・長月氏がX(旧Twitter)でアニメの実況をしたときに明らかにしています。
第30話でスバルに問い詰められたロズワールは、これまでロズワールの思い通りに事態を進めるために動いていたこと、魔女教の襲撃を知りながらあえて止めなかったことを明かしました。第36話でも、ロズワールは「私は、私の悲願を叶えるための最善を常に尽くしている」と告白し、悲願成就への道筋を示す叡智の書に従うなかでスバルの能力を知り、利用しようとしていました。
原作小説では、ロズワールは一章の時点から、エルザをコマとして利用していたとスバルが推察しています。ロズワールは叡智の書を見て、スバルがなんらかの能力者だと事前に把握していました。今後、役に立つだろうスバルをエミリア陣営に引き入れるべく、エミリアの徽章を手に入れるようエルザを動かしたと考えられます。
ロズワール邸を襲撃させた理由は、ベアトリスの殺害だと思われます。ロズワールは、ベアトリスが死によって、悲願である魔女の契約からの解放を叶えたと語っています。ベアトリス以外の虐殺はロズワールの指示ではなく、エルザが依頼外に他の人間を抹殺したことで起きた悲劇のようです。
エルザの死亡回数には限りがあった!死んだのは第48話
エルザが死亡したのは、ロズワール邸にて魔獣使いメィリィとともに、獣人・ガーフィールと交戦する第48話です。
一時は、顔や目を抉られる深傷からもたちどころに再生するエルザが優勢に見えましたが、ついにその能力にも終わりが訪れました。ガーフィールはエルザの首をかじりとり、動きを封じます。エルザは、自身に終止符を打とうとするガーフィールを見つめ「ぞくぞくしちゃう…」と言い残した後、魔獣の巨躯に押し潰されました。
エルザは、ラインハルトやベアトリスとの戦闘では、死ぬほどの怪我から再生していて、ほぼ不死と思われていました。しかし、死亡できる回数には限界があったようです。もしくは、炎にまかれて死んだことで、体が蘇る前に灰になってしまったため回復できなかったとも考えられます。
死亡回にて“腸狩り”となった過去が語られた
エルザの過去が明かされた回は第48話。ガーフィールと交戦中に、エルザは自らの生い立ちを語ります。貧富の差が大きい北国グステコの孤児だったエルザは、盗みなどの犯罪を生業に生き抜いていました。
“腸狩り”として目覚めたきっかけは、盗みを働いた店で捕まったときに店主に襲われそうになったエルザは、ガラスの破片を握り、店主の腹に突き刺します。返り血や臓物にまみれたエルザは、その体温にふれ「血と臓物はなんてあたたかいんだろう」と恍惚としました。「私が得た初めての幸福」と振り返る異常な体験から、他人の腹を切り裂くことを楽しむ殺し屋としての人生が始まりました。
まとめ
アニメ「リゼロ」のエルザは、腸狩りの異名を持つ暗殺者です。雇い主のロズワールに命じられて暗躍するなかで、スバルと何度も交戦し、その命を奪いました。エルザの正体は吸血鬼で、ほぼ不死身の再生能力があります。しかし、ガーフィールとの戦いでは再生能力の上限を迎え、死亡しました。
アニメ「リゼロ」は2024年11月20日に3期襲撃編の放送が終わり、2025年2月5日から反撃 編がスタートします。エルザとの戦いで成長したキャラクターたちがどんな活躍を見せるのか、楽しみに待ちましょう。
(C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活3製作委員会
アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』放送回一覧(動画リンクつき)
| 話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
|---|---|---|
| 1 | 始まりの終わりと終わりの始まり | はじめての死に戻り |
| 2 | 再会の魔女 | 激怒するエミリア |
| 3 | ゼロから始まる異世界生活 | イケメンがみんなを救う |
| 4 | ロズワール邸の団欒 | 目覚めると双子のメイドが |
| 5 | 約束した朝は遠く | 目覚めて気づく死に戻り |
| 6 | 鎖の音 | 敵の正体はまさかのレム |
| 7 | ナツキ・スバルのリスタート | 崖から飛び降りリスタート |
| 8 | 泣いて泣き喚いて泣き止んだから | エミリアたんの膝枕 |
| 9 | 勇気の意味 | 鬼化して高笑いするレム |
| 10 | 鬼がかったやり方 | ラムを投擲するスバル |
| 11 | レム | 「鬼がかってますね」 |
| 12 | 再来の王都 | 王選候補者・フェルト |
| 13 | 自称騎士ナツキ・スバル | スバルを拒絶するエミリア |
| 14 | 絶望という病 | レムに膝枕されるスバル |
| 15 | 狂気の外側 | 脳が、震える震える |
| 16 | 豚の欲望 | 霧から覗く巨大な目玉 |
| 17 | 醜態の果てに | ラムにも忘れられるレム |
| 18 | ゼロから | 1から、いいえ、0から |
| 19 | 白鯨攻略戦 | 妻を愛するヴィルヘルム |
| 20 | ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア | ヴィルヘルムと妻の過去 |
| 21 | 絶望に抗う賭け | 白鯨との戦いが決着 |
| 22 | 怠惰一閃 | ペテルギウスを撃破…? |
| 23 | 悪辣なる怠惰 | 体を乗っ取られるスバル |
| 24 | 自称騎士と最優の騎士 | スバルとユリウス共闘 |
| 25 | ただそれだけの物語 | 「レムって誰のこと?」 |
| 26 | それぞれの誓い | 新たな魔女教大罪司祭 |
| 27 | 次なる場所 | “強欲”の魔女エキドナ |
| 28 | 待ちかねた再会 | エキドナとお茶会 |
| 29 | 親子 | 目覚めると現在の日本 |
| 30 | 踏み出した一歩 | エミリアを抱きしめる |
| 31 | 少女の福音 | レムと再会するラム |
| 32 | ユージン | 捕らえられたスバル |
| 33 | 命の価値 | 兎に食べつくされる… |
| 34 | らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー | “暴食”の魔女ダフネ |
| 35 | 地獄なら知っている | ペトラとデートの約束 |
| 36 | 死の味 | 泣きわめくベアトリス |
| 37 | 魔女たちの茶会 | 目覚めたらレムが… |
| 38 | 泣きたくなる音 | “嫉妬”の魔女サテラ |
| 39 | STRAIGHT BET | パックと契約破棄 |
| 40 | オットー・スーウェン/信じる理由 | 大きな喧嘩とキス |
| 41 | クウェインの石は一人じゃ上がらない | “見えざる手”アッパー |
| 42 | 記憶の旅路 | エミリアの過去の記憶 |
| 43 | 平家星の笑った日 | “虚飾”の魔女パンドラ |
| 44 | エリオール大森林の永久凍土 | フォルトナの最期 |
| 45 | 聖域の始まりと、崩壊の始まり | スバルVSロズワール |
| 46 | 咆哮の再会 | ラムVSロズワール |
| 47 | 水面に映る幸せ | 号泣するベアトリス |
| 48 | 血と臓物まで愛して | エルザと決着のとき |
| 49 | 俺を選べ | スバルを選ぶベアトリス |
| 50 | 月下、出鱈目なステップ | スバルとエミリアのダンス |
| 51 | 劇場型悪意 | おぞましすぎるシリウスの力 |
| 52 | 氷炎の結末 | 掛け声まで可愛らしいエミリアのバトル |
| 53 | ゴージャス・タイガー | ガーフィールの男気、ミミの「よしよーし」 |
| 54 | 都市庁舎奪還作戦 | スバル、渾身のお姫様抱っこ |
| 55 | 濁流 | “ゲス顔エミリア”の罵倒 |
| 56 | 騎士の条件 | プリシラの圧倒的火力 |
| 57 | 最も新しい英雄と最も古い英雄 | 心震わす大演説 |
| 58 | いつか好きになる人 | 反撃の狼煙が上がる! |
| 59 | 混戦都市 | お着替えプリシラ |
| 60 | 強欲攻略戦 | エグめのキスで正気に |
| 61 | リリアナ・マスカレード | 歌姫、一世一代の大舞台 |
| 62 | レグルス・コルニアス | 掛け声と破壊力の差よ |
| 63 | 戦士の称賛 | 躍動感MAXなガーフィール戦 |
| 64 | テレシア・ヴァン・アストレア | テレシアの一生 |
| 65 | 醜悪なる晩餐会 | 理不尽に無敵なカペラ |
「Re:ゼロから始める異世界生活」原作小説
・TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイト
















