【SVリーグ】ウルフドッグス名古屋 2-3 サントリーサンバーズ大阪(12月8日・男子第9節)
「バチン」と物凄い衝撃音が会場に響き、選手が後方に吹っ飛び顔面を押さえるようにコートに仰向けに倒れ込んだ。次の瞬間、味方の異変を察知した髙橋藍が味方選手はもちろん、心配で駆け付けた相手選手に対しても咄嗟の気遣いを見せる一幕があった。
試合開始して間もない第1セット、8-7とサントリーがリードして迎えたところで問題のシーンは起こった。
ウルフドッグス名古屋がアタックを仕掛ける中で、身長201センチ、最高到達点365cmを誇るアブデルアジズ・ニミルが強烈なスパイクを放った。しかしこれが、サントリーサンバーズ大阪のセッター大宅真樹の顔面を直撃してしまった。
そのシーンを大宅の真後ろで目撃した髙橋は咄嗟に両手を広げ、異変をアピール。その様子に気づいたニミルも「しまった」といった心配そうな表情を浮かべると、ネットをくぐって大宅のもとへ歩み寄った。
アリーナが一時騒然となるなか、顔を押さえてコートに仰向けで横たわる大宅の足に「ごめん」といった様子で触れたニミルに対して、髙橋が再び両手を広げて「気にしないで」と言わんばかりの気遣いを見せた。まもなく、大宅は立ち上がり、会場から温かい拍手が送られた。
この展開に実況は「きのうはブロックをかすめたボールが(大宅の)顔に当たりましたが…」と心配そうに口を開く。2日連続の顔面ブロックに「至近距離でニミルの強烈な速いスパイク」と続けた実況は「ボールが顔に当たるとどんな感じですか?」と解説に話を振った。
「脳震盪というか…フラフラッとして倒れてしまいますよね。ボールの弾力というか、ほとんど塊が来たような。それだけの衝撃が」
解説がそのように応じると、無事に立ち上がった大宅の様子に「さぁ、大丈夫そうです」との館内アナウンスが行われ、館内に大きな拍手が響いた。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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