【ブンデスリーガ】マインツ 2-1 バイエルン(日本時間12月14日/メーヴァ・アレーナ)
【映像】佐野海舟、ドイツ代表FWに“鬼強ヘッド”で勝利した瞬間
強度と気持ちの高さを示したシーンだ。マインツに所属するMF佐野海舟がゴール前の守備でドイツ代表を相手に果敢に競り合って勝利し、さらに二度、三度と食らいつくしぶとさを見せた。これにはファンも称賛の声を寄せている。
注目のシーンは、ブンデスリーガ第14節で、マインツがホームにバイエルンを迎えた一戦、40分のことだった。ゴールレスで凌いでいたマインツが、CKのピンチを招いた局面だ。
左CKからのキックがファーに向かうと、このボールに対応したのが佐野だった。待ち構えるFWトーマス・ミュラーがジャンプ一番これを捉えにいく中で、その前に立った背番号6が競り合いに勝利した。相手の185cmに対して佐野は176cmと高さでは不利であるものの、ポジショニングとタイミングの良さでドイツ代表に仕事をさせなかった。
とは言え、佐野が頭でクリアしたボールはボックス内に浮いて再びのピンチとなった。落ち際のボールをバイエルンのDFラファエル・ゲレイロが左足ボレーで捉えると、これが密集地帯に当たって高々と浮き上がる。すると、佐野がこれをまたしてもヘディングで弾き出したが中途半端なものになり、ボールは三度ボックス内の右へとこぼれた。
佐野はさらに、セカンドボールを拾ったミュラーに対していち早く詰め寄り、アバウトなクロスを上げるにとどめさせた。結果的にはこのプレーが起点となって速攻に転じたマインツが一気に敵陣まで攻め込み、その流れから先制点が生まれた。佐野の強度と執念を感じさせる守備がゴールを呼び込むきっかけとなったのだ。
このプレーにはファンもABEMAのコメント欄で「佐野いいね!」「佐野ヘディングエグい」「佐野強すぎる」「バケモノかよ!」と反応し、ドイツ挑戦1年目からポジションをつかみ、存在感を示している佐野を称賛していた。
試合はその後、60分にMFイ・ジェソンがこの日2点目を奪取すると、追撃を1点に抑えて2-1で勝利。マインツはリーグ戦でホーム3連勝を飾ると共に、13戦無敗で首位に立っていたバイエルンに今季初めて土をつけた。(ABEMA/ブンデスリーガ)