【ブンデスリーガ】マインツ 2-1 バイエルン(日本時間12月14日/メーヴァ・アレーナ)
バイエルンを翻弄した瞬間だった。マインツに所属するMF佐野海舟は、最終ラインに入ったMFドミニク・コールとの連係で相手のプレスを剥がすと、一気にファイナルサードへ。何気ないサポートからチャンスを生み出したプレーにファンは歓喜していた。
マインツがホームにバイエルンを迎えたブンデスリーガ第14節で、佐野は先発のピッチに立った。すると、ゴールレスで迎えた19分、佐野と、3バックの左CBに入ったMFドミニク・コールとのコンビネーションで相手のプレスを翻弄するシーンをつくり出した。
ハーフウェイライン手前でボールを持ったコールは、バイエルンのMFミカエル・オリーズのマークを剥がすために、近くにいた佐野とのワンツーを狙う。その際、日本人MFはコールが走り出した方向に丁寧なダイレクトでのインサイドパスを通したのだ。
このプレーでマインツは一気にバイエルンの前線のプレスを突破すると、ボールをファイナルサードへと押し進めた。そこからクロスで攻略を試みた場面でも佐野のサポート意識は高く、セカンドボールを回収できる位置にポジションを取って二次攻撃の起点となった。
この一連のプレーにはABEMAで試合を見守ったファンも「佐野上手すぎ」「佐野うまい」「レベル高っ!」とくぎ付けになり、バイエルンを上回るようなパフォーマンスに酔いしれていた。
佐野とコールのワンツーの攻略はマインツの狙いの一つでもあり、3バックの一角に本職は中盤の選手を起用している意図がわかるシーンだった。彼らの活躍もあってマインツはこの試合を2-1で逃げ切り、今季バイエルンから初めて勝利を収めたチームとなった。(ABEMA/ブンデスリーガ)