女子タイトルマッチ後にリング外で“珍事”が発生。タイトルを初防衛した王者がファンに向かって投げたクリスマスプレゼントが思わぬ展開を引き起こし、反響が相次いだ。
12月15日に後楽園ホールで開催された「RISE184」。ダブルメインイベントとして行われた第11試合。RISE QUEENフライ級タイトルマッチ(-52kg・3分5R無制限延長R)は、現王者のテッサ・デ・コム(オランダ/Fightteam Vlaardingen)が、階級を上げて二階級制覇に挑んだ第3代ミニフライ級(-49kg)王者の小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)を3-0の判定(50-48、50-46、49-46)で退けて初防衛に成功した。
持ち前の前に出る圧力と強打でテッサに挑んだ小林だったが、身長11センチ差という体格差に苦戦。持ち前の圧力は、タイミングよく突き刺さるテッサのヒザに封じられ、体力も削られた。最終5ラウンドのゴングが打ち鳴らされると、解説を務めた元RISEスーパーフェザー級暫定王者の一馬も「この階級ではテッサ選手は無敗なんで。強かったですね。そういった戦いだったと思います」と振り返る。終わってみればテッサの強さと巧さが際立つ一戦だった。
コーナーで悔しさを滲ませる小林。一馬はポイント差を受けて「パワー負けしないためには、体を作っていかないといけない。体作りが課題」とも述べ、2階級制覇に向けた課題を指摘。さらに「僕には4階級全部を獲りたいと言ってました」と小林の野望を笑顔で明かした。
ベルトを腰に巻いたテッサは終始笑顔。マイクのハイトーン・ボイスも魅力的。試合の冷静かつ鬼の形相とは異なるテッサの様子に「テッサかわいい」「テッサいいね」「かなり嬉しいんだね」などファンを和ませたが、サプライズはそのあとに待っていた。
この日、試合の勝者はクリスマスプレゼントとしてリングから客席に向かってグローブを投げ入れた。さらにテッサからTシャツのプレゼントも追加され、会場は盛り上がった。
そのTシャツをテッサが客席に投げ入れた際、あろうことかキャッチしたのはラウンドガール。戸惑った様子のラウンドガールは、左隣で猛アピールする男性に向かってTシャツを投げる見事な中継プレーを披露した。その様子に「ラウンドガールがぶん投げたw」「中継プレー」といった反響が相次いでいた。