そこで、重機写真専門家の池田智氏に聞いてみると、「RCM(ロッククライミングマシーン)ではないか。斜面ががけ崩れしないように固めていく。ワイヤーで吊りながら、自分で登ったりする」という。
さらに、「大昌建設さんが自分たちの工事用にカスタマイズしているもので、日本にも30台ぐらいしかないはず」ということで、同社に確認してみることに。すると、依頼者が撮影した場所で作業を行っていたことが判明した。
工事は終了していたため、別の現場で稼働している機械を見せてもらえることに(安全面を考慮してカメラマンのみ)。木にくくりつけた頑丈なワイヤー2本で、急勾配のがけを上下する機体。人の乗り降りはロープで、傾斜は90度まで登ることが可能だという。切り立った崖や斜面を掘削する建設機械で、地震や大雨などの災害現場で主に活躍しているということだ。