【ベルギーリーグ】シント=トロイデン 0-2 アンデルレヒト(日本時間12月16日/大王わさびスタイエンスタジアム)
空間を支配する、技ありトラップだ。シント=トロイデンのMF藤田譲瑠チマ(22)が伊藤涼太郎のアウトサイドパスを受けると、ボールタッチの位置をずらすファーストコントロールで相手を華麗に抜き去りシュートに持ち込んだ。センスあふれるプレーに、スタンドからは万雷の拍手が送られた。
175cm76kg、待望のA代表入りも果たしたMFがテクニカルなプレーでゴールを脅かしたのは、シント=トロイデンが第18節にアンデルレヒトと対戦した25分のことだ。ホームチームは後方からパスをつないでハーフウェーラインを越えると、FWビラル・ブラヒミが右サイドから中央に切れ込み、ボールは伊藤に渡る。背番号13は相手陣内の中央で前を向いて2タッチした後、右足アウトサイドで縦パスを送った。このパスの先にいたのは、藤田だ。ペナルティーアーク手前かつ相手4選手に囲まれた場所でパスを呼び込んでいたのだ。