テレビ朝日「バラバラマンスリー」の水曜枠『3分間で泣ける話』が18日深夜に放送され、宝くじが好きだった祖父のエピソードが紹介された。
実話に基づく3分間の感動エピソードを豪華声優陣が朗読する同番組。MCは藤井隆、語り手は浪川大輔、内田真礼が務め、“涙もろいゲスト”として注目の若手女優・富田望生が登場した。
■『宝くじ』(語り手:浪川大輔、内田真礼)
「キャリーオーバー3億円!」。繁華街を歩いていると、宝くじ売り場から声高なアナウンスが聞こえてくる。
宝くじ売り場。私にとっては祖父を思い出す場所だ。祖父は2年前に86歳で亡くなった。病気を患ってから、祖父の晩年の楽しみは宝くじだった。
その宝くじはシンプルで、6つの数字を選ぶだけ。彼は本気だった。「当たったらどうしたいの?」。ある日、私が聞くと、『家を建てたい』「今さら?」。
祖父は自営業で長らく施工の仕事をしていたから、家の間取り図を書くのが得意だった。だから、宝くじが当たったら建てるという理想の家の施工図を、日々黙々と書いていた。