住民がいない集落の見回りをする大宮正氏
 2024年1月1日、震度7の揺れが石川県を襲った。道路、水などあらゆるものが絶たれ、孤立集落から全住民を別の場所に移す“集団避難”が進められた。
 輪島市の南志見地区も、地震前は約700人が暮らしていたが、今はほとんどが地区を出て避難生活を続けている。
 そうした中で、復旧の力になりたいと故郷にとどまる男性や、地元に愛着を持ちつつ遠く離れたアパートで暮らす家族などさまざまな人がいる。「望郷」と「現実」が入り混じる、集団避難の行方を追った。