そして自宅での取材で、ジュセさんの本職が明らかになった。草刈りやドライバーなど、これまでさまざまな仕事を経験してきたジュセさん。ほかの多くの村人たちと同じように、鉱山で働いたこともあるという。しかし現在の本職は、村のガイド。「自分が作ったこの村の動画をYouTubeにアップして、それを見た観光客が来てくれる。その人たちのためにツアーガイドをやっている」とのことだった。4年前からPR動画をSNSに投稿し始め、現在の総フォロワー数は200万人以上に。SNSで得た収益は、トロッコの運営仲間にも還元しているのだそうだ。
ジュセさんはなぜ、ガイドになる道を選んだのか。そこには、多くの人が違法鉱山で生計を立てる現状を変えたいという、強い想いがあった。「この一帯での金の採掘方法は、違法な水銀を使い、環境を汚染している。だからそんな金は大嫌い」。違法鉱山への嫌悪感を、あらわにしたジュセさん。「本当は違法労働者にトロッコを使ってほしくない。観光業に使ってほしい」というのが、ジュセさんの本音だ。
YouTubeを始めた理由も、この地を訪れる人を1人でも多く増やしたいから。ジュセさんは「この村を観光地にして、世界中の人に来てもらいたい。そして違法鉱山で働いている人が、観光業で生活できるようになってほしい」と願いを語り、さらに「きみたちが今回取材したことで、多くの観光客がやってくる。それがここに住む人たちの支えになる」とプジョルジョDに感謝する場面もあった。
番組最後のスタジオトークで、東野は「めちゃめちゃいい話」としみじみ。なお、ジュセさんはプジョルジョDを自宅に泊め、就寝時には洋服を貸すなど、とても親切に接してくれた。しかし、東野は「悪い人のリーダーを見る回かなって勝手に思っていた」と、当初はジュセさんに悪いイメージを持っていたことを、申し訳なさそうに告白。あのちゃんも「先入観はよくない」と反省していた。
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