あるミャンマー人の29歳の男性は、自ら志願して、母国ミャンマーと敵対するカレン民族軍に入隊した。母国の政府軍を相手に、彼が命をかけて戦うその理由とは……。
12月28日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める新番組『国境デスロード』#4が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。
今回スポットを当てたのは、ミャンマーと自称・カレン国の間に存在する、国際的には認められていない“見えない国境”。ミャンマーの主要な少数民族・カレン族は、1948 年に独立を宣言し、ミャンマーの一部地域をカレン国として占領した。ミャンマー軍とカレン民族軍による抗争は70年以上続いており、近年には1ヶ月で290回の戦闘が発生し、300人以上の兵士が命を落としたこともあるという。激化する内戦の最前線を、プジョルジョDが取材した。
取材を進めるなかで、カレン兵の駐屯地へやって来たプジョルジョD。カレン族は独自の言語を使うが、1人だけ英語を話せる兵士がいたので、彼に話を聞くことにした。29歳のドームさんに、英語を話せる理由を問うと、ミャンマー人であることが明らかに。ミャンマーはかつてイギリスの支配下にあったため、英語を話せる人も多いのだという。ドームさんは23歳のときに母国ミャンマーを離れ、敵対するカレン民族軍に入隊。ミャンマーで暮らす両親は入隊に反対したそうだが、ドームさんの意志は固かった。「自分の未来のためにこの道を選んだ。この選択は必要なことなんだ。私は戦うことを望んでいる」。
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