その後も彼に密着し続けていくと、母国と戦う理由が明らかになった。なぜ戦うのかという問いに、ドームさんは「民主主義のためだ」「人間の権利を手にいれるために」と返答。長年にわたり軍事政権による統治が続いてきたミャンマーは、2016年、アウンサンスーチー氏らによって民主派政権に変わった。しかし、2021年には軍によるクーデターが発生し、再び軍事政権に。民主派の幹部400人以上が拘束され、反発する民間人も3年間で4400人以上殺害された。以来、経済全体が混乱し、国民は貧困に苦しめられている。
そんななか「僕はミャンマー人だけど、ミャンマー軍のやり方には賛同できない」と立ち上がったドームさん。民主派の幹部が拘束され、ミャンマー軍に反撃できない状況下で、彼が希望を見出したのが、カレン民族軍だったのだ。ドームさんは「カレン国という力がある軍なら、ミャンマー軍を倒し、革命を起こせる。だから僕はカレン兵としてミャンマー軍と戦うことを決めた」と語った。さらにプジョルジョDは「人を殺したことがある?」と質問。ドームさんは「インベーダー(侵入者)は殺した」と答え、その時の心境について「幸せではない。でも悲しくもない。なぜなら、殺すことは私の心が選択したこと」と明かしていた。
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