周りのラッパーが誰も遅刻しなかったことに感心

【写真・画像】「この10年で“待てる男”になれた」ラッパー般若、俳優の経験を通して人間的にも成長 3枚目
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ーー作品内では、般若さん含め、皆さんそれぞれラップするシーンもあって役としてやるのは難儀したんじゃないかと思います。

般若:そこは正直言っちゃうとやりづらかったですね。あくまで“ラップを通してのセリフ”なので。特に僕は自分の楽曲を使っていたんですが、本来の歌詞とは違うラップをしなきゃいけなくて……いじめられてるなと(笑)。

ーーほかに撮影していて印象に残っていることはありますか?

般若:社会的に当たり前のことなんですけど、出演している他のラッパーが、知る限り「遅刻しなかった」っていうことですね。撮影の集合時間が朝早くて、普段みんなは寝る時間だったと思うんです。やっぱり事のデカさにみんな気づいてたんじゃないんですか。

ーー慣れない現場っていうのもあるのでしょうか。

般若:だからラッパーの皆は頑張ったと思いますよ。それこそ、僕が初めて出たのが品川ヒロシ監督の『Zアイランド』だったんですけど、本当に緊張したんですよ。とくに教えてもらうことのないまま、ポンと放り出されてやって、自分で学んでいくしかなかったので。

ーーそういえば、今回共演する風間俊介さんも『Zアイランド』で共演されているんですね。

般若:そうなんですよね。あれから10年後、こういう形で再会できてすごく嬉しいです。本当、風間くんってすごいんですよ。作品にいるだけで安心するし、想像以上のことを軽くやってくれるから。今回、風間くんが安堂役をやるってなったときに、自分の中で作品の全体像が見えましたね。

「本番まで9時間以上待機した経験もあった」
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