アメリカで交わした衝撃的な契約内容「国際裁判にかけられて…」

プリンセス天功
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 襲名後、体を張った大がかりな「大脱出シリーズ」を次々と成功させ、アメリカへ進出した。

天功:初代・引田天功さんが亡くなってから日本で公演を行っていたんです。そしたらバービードールの会社の方が見に来られて「あなたはアメリカでショーをやるべきだ」と。それでアメリカに移住したんですね。お父さん、お母さんもいなきゃいけないって言うんで、アメリカ人のお父さん、お母さんができて、アメリカで名前を「プリンセス天功」って付けようって。

 「プリンセス天功」の愛称で人気を博し、「TENKO」としてアニメーションになったり、バービードールの人形が発売されたりと、生活が一変。その際に、全身100か所に及ぶ細かい契約をしたという。

天功:プリンセス天功バービードールができて、前髪パッツンから始まって、髪の毛の長さはこの長さで黒髪で爪の色とかまつげの角度とか口紅の色とか、それからあと体形ですよね。そういうのも全部(契約で)決められる。アメリカは宇宙人がいるっていう設定を皆さん信じてるので「宇宙人に公演を売るという時にはこういう契約書になります」とかって言って、それにも私「宇宙人いるんですか?」って言ってサインして。公証役場で真面目にサインするんですよ。それはね、やっぱり日本人ですからびっくりしました。

 天功は、その厳しい契約を1度だけ破りかけたそうで…

天功:日本で金髪とか茶髪とかってすごい流行ってて、結構かわいかったんですよね。私もやったらかわいいかなと思って染めたんですよ、金髪に。そしたら結構かわいかったんですよ。それでうっかりテレビに出た。そしたら国際裁判にかけられて、何億ドルだろう、違約金がかなりの金額だった。びっくりしたんで「あれはカツラでした」っていうことですぐ真っ黒に染め直して、一応難を逃れました。

 一方で、契約金のスケールも桁違いだという。

天功:私の友達でラスベガスで公演をしてる人は、1つの公演で100億円のギャランティもらってるんですね。初めてアメリカのギャランティとかそういう契約金ってすごいんだなと思って。

ーー当時最高のギャランティーはいくらなんですか?

天功:アニメーションとそれからやっぱりバービードールの時とかはやっぱすごかったらしいですね。いくらかわかんないけど相当でした。アメリカのエージェントなのでいろんな国の王様とかのお誕生日とかがあるので、行って公演をしなさいっていうことで、ギャランティーの他にメニューをお食事の時にもらって「好きなものを選びなさい」って。ありえないことを言った方が面白いなと思って1番上に「油田」って書いてあったんで、「油田」って言ったら「はい」って。今でもどこかのテレビ局が取りに行ってくれたんですけど、「プリンセス天功の油田」って向こうの言葉で書いてあって、ちゃんと今でも石油じゃんじゃん出ているらしいです。

 そのギャランティーの使い道も規格外で…

天功:プリンセス天功になって、世界中に行ったんですね。うちに地球儀があるんですけど行ったところ全部針を刺しているんですけど、海以外は全部刺さってるかなぁと思ったんで、やっぱり宇宙の方が興味あるかなぁ。

 世界中を飛び回った天功は、地球を離れ、何度も宇宙旅行に行っているという。

ーー宇宙はどんなところですか?

天功:やっぱりガガーリンが「地球は青かったって」って言っていたけど、帰ってきたらみんなに「地球はどうだった?」って聞かれて「やっぱ地球は青かった」って。

ーー何回くらい行っているんですか?

天功:えっと先月も行ったんですね。余裕があれば1月も行ってこようかなと思ってるんですけど、心の余裕と体が大丈夫ってなったらすぐ行っちゃおうかな。海外は結構なギャランティーをいただいたりとかするんですけど、やっぱり使い道がないんですね。ビル買っても、家買ってもそこに行かないし遊ばないし。ずっと仕事しているので、だったら日本の徳川埋蔵金ってあって、だけど本当にあるか どうか分かんないってということを山梨の方に聞いたんで、じゃあ私がプリンセス天功埋蔵金をして、日本の方が見つけて、見つけた方がみんな持ってけばいいと思って、この間6カ所目を埋めたんですけど。

ーー探してもいいんですか?

天功:ぜひ!(見つけたら)もう仕事しなくてもいいかと思います。

今熱中していることは…
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