【グランドスラム オブ カーリング】マスターズ (1月17日/カナダ)
グランドスラム オブ カーリングの「マスターズ」は予選ラウンド第3試合目を迎え、ロコ・ソラーレ(Fujisawa)はスウェーデンのヴラノー(Wrana)と対戦し、4-7で黒星を喫した。
先攻スタートのロコ・ソラーレは、アイスリーディングの進まない第1エンドに3失点してしまう苦しい立ち上がりとなった。
それでも第2エンドでは、リードの吉田夕梨花がシート(プレーエリア)両サイドにガードを置くダブルコーナーガードを配備。アイスの情報を探りながらハウスを広く使う作戦に活路を見い出す。セカンドの鈴木夕湖がコーナーへのカムアラウンド、シューターを残すダブルテイクアウトと好ショットを2本揃えると、サードの吉田知那美もヒットロール2本で複数点パターンを継続。最後はスキップの藤澤五月がセンターへのドローで確実にスコア。2点を返した。
さらに第3エンドは、ヴラノーがセンターガードの処理に手間取る間にセンター付近に強い石を送る。藤澤の2投はデリケートなものだったが、いずれもシューターを残すことに成功。プレッシャーをかけると、相手スキップのイザベラ・ヴラノーの最終投はウェイトが足らずに1点スティールを決めた。
しかし、第4エンドにセンター戦で強い石を作れずに2点を失うと、ハーフタイムを挟み後攻を持った第5エンドも1点を取らされるなど、主導権を握れない展開を強いられる。
第6エンドに相手に1点を取らせ食い下がり第7エンドに複数点を狙うも、アイスを読み切ったヴラノーがテイク、ドロー共に好ショットを重ねてスティールを許してしまう。3点を追い最終第8エンドも果敢に攻めたが、ヴラノーに1投ずつ冷静に処理されて万事休す。4-7で2敗目を喫した。ABEMAのコメント欄も「うまー」「今日はヴラノーの日ということで」など、相手の強さを称えるコメントが目立った。
ロコ・ソラーレはこれで1勝2敗となり、日本時間17日午後10時の予選ラウンド最終戦、カナダのチーム・エイナーソン(Einarson)との試合はクオリファイ(プレーオフ進出)をかけて背水の陣となった。
吉田夕は試合後のインタビューで「もう勝つしかなくなった」とコメント。「明日はまた明日、新しい日になるのでリセットして、しっかりと1エンド目から、試合前練習から集中していきたい」と抱負を語った。エイナーソンには12月のグランドスラム「ナショナル」の準々決勝で敗戦しているが、リベンジとクオリファイに期待したい。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)