■きっかけは節約も「今は出たくない」と外出キャンセルがメインに
妻と子ども2人(幼稚園児、生後8カ月)の4人暮らしをするwebデザイナーのデナイさん。その外出キャンセル術は徹底的だ。仕事は完全リモートで、得意先にも「出社しない宣言」をしている。買い物はネットスーパーや配送サービスを活用。里帰りは、アプリで写真を共有し孫の様子を見せることで代用。頭痛持ちだが病院には行かず、オンライン診療にしている。さすがに、家族との予定などで、全く外出しないわけにもいかないが、1日の外出にできるだけ予定を詰め込み、不必要と思われる外出をなくしている。デナイさんは「もともと会社員をしていたが、いわゆるFIREという形で辞めたいなと思っていて、そのためにお金を貯めようと思った。外出しなかったらお金を使わないから貯まるよねということで始めた」と、きっかけを説明した。今となっては、節約よりも「今は出たくないになった」と、外出しないことの方がメインになっている。
子ども2人が小さいこともあり、仕事や趣味以外にも「家事や育児がある。洗濯したり、子どもにご飯を食べさせたり」。外に出たくなる衝動については「もう大丈夫。たぶん、もともと大丈夫よりだったが、全然、家にいられる」と巣ごもり生活にストレスはない。子どもを公園に連れて行くことについては「回避しきれないし、行きたいと思うので、子どもが言うなら頑張る」と笑顔で語る。それでも「公園に行くなら、オンライン診療の薬を受け取りにも行く。スーパーに行く用事にもすり替える」と別の用事もくっつける。妻からは、急に外出の希望を伝えられることもある。「家でやろうと思っていることがある。それを急に手放さないといけない。明日以降にずれ込んでいくことを受け入れないといけない。(早めに伝えられれば)受け入れやすい」そうだ。
■日本は「外出キャンセル」しやすい国?
