■面接官「言葉遣い・所作は完璧」「VIP席のわがままおやじにどう対応?」
白坂ゆき(株式会社Casy 取締役CHRO兼キャストエンゲージメントプロジェクトマネジャー):コミュニケーションを通じて信頼につなげるということが体現されているプレゼンテーションだったと思います。そのアルバイトはそもそもなぜやろうと思ったんでしょうか?
冨田:スポーツがもともとすごく大好きなんですけど、野球には全然今まで触れてこなくて。ただ、父が阪神ファンで家に六甲おろしが流れていて、すごく身近な存在でした。そういう意味で、ルールや野球を知りたいという気持ちも強くなったのが一因になっています。
広沢達明(不二製油株式会社 取締役 営業部門長兼東京支社長):東京ドームのVIP席を担当しているだけあって、言葉遣い・所作は完璧だと思います。当然、VIPシートにはわがままなおやじもいると思うんですね。そういう場合はどう対応していったか、具体的な事例があれば教えてください。
冨田:わがままというよりは、スポーツ観戦全体に言えると思うんですけど、熱がこもりすぎると叫ぶとか。そういう方にはやはりお声がけをして、「ちょっと周りの方が見づらくなってしまうので、少しボリュームを抑えて」とお伝えしたりしました。基本的に負けたことにキレている方が多いので(笑)。
河崎真也(株式会社JTB 人事チーム グループリーダー(求人担当)):当社であれば、営業でご活躍するイメージがすごく湧くなと。信頼関係を構築できるエピソードの一方で、逆にちょっと損なってしまったなとか、それをどう回復して学びにつなげていったのかというところも、もしエピソードがあればお願いします。
冨田:東京ドームでのアルバイトのエピソードなんですけど。領収書をご利用になるお客様が多くて、それを言われていたにもかかわらず、ほかの業務が忙しくて後回しになってしまって。「まだなの?」ということが一度ありました。その際は、まず真摯に謝ることが大事だとすごく感じております。その上で、私だけではなく責任者と一緒に謝ってもらい、上の方との連携を取りながら一緒に謝罪しに行った記憶はございます。
大出裕佳(株式会社ワコール 人事総務本部 人材・組織開発担当課長):チームで成し遂げたこと、チームでの役割みたいなことはありますか?
冨田:それこそスポーツがすごく好きで、高校の時はテニス部の部長をやっていました。その中でも、男女一緒にやる、やる気がない人とある人がいたりといろんな違いがある中で、チームをまとめることの難しさをすごく感じました。コミュニケーションは相手の気持ちをくみ取ることができる大切なツールだと思っているので、それを通して全体をまとめることに力を入れてきました。
■採点結果「弊社の営業として海外でも通用するようなコミュ力」
