しかし、マフィアに大金を払える移民はごく一部。経済的に余裕のない移民たちは、マフィアの目を盗んで国境を越えなければならない。移民ハウスでプジョルジョDが出会ったベネズエラ移民のマルディンさん(35歳)は、人工肛門を装着していた。「お腹はどうされたんですか?」と聞いたプジョルジョDに、マルディンさんは「マフィアにバレて誘拐された。身代金が払えなくて負った傷だ。ナイフでやられた。大腸を損傷していて便を排出できない」と説明。続けて「今はもうアメリカを諦めた。子どものいるベネズエラに帰りたい。みんなここには来るな。人生を失うぞ」と忠告した。
家族へ仕送りをするためにアメリカを目指したものの、マフィアに暴行を受け、大怪我を負ったマルディンさん。さらに話を聞いていくと、誘拐時にパスポートを盗まれていたことも判明。マルディンさんは「全てを失いました。もう何も持っていない。怪我しているから歩いても帰れない」と絶望的な状況を明かしていた。
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