アメリカとの国境に面するメキシコの街、シウダ・フアレス。ここではマフィアが国境を管理し、違法入国を商売にしている実態があるという。大金を払えない移民たちは、マフィアの目を盗んで国境を越えるしかないが、見つかった場合に待ち受けるのは、残酷な報復。危険を冒してでもアメリカ行きを目指す、違法移民たちのリアルに迫った。
【映像】閲覧注意!ナイフで刺され人工肛門を装着した男性のお腹
1月18日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める番組『国境デスロード』#7が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。
最重要政策のひとつに不法移民対策を掲げる、アメリカのドナルド・トランプ次期大統領。大統領就任式が1月20日に迫り、移民を取り巻く状況が大きく変わろうとしている。そんななか、今回プジョルジョD が歩んだのは、“トランプの壁 突破デスロード”。番組後半では、違法入国という選択をした移民たちにスポットを当てた。違法入国が多発しているメキシコ側の国境の街、シウダ・フアレスをプジョルジョD が訪れたのは、トランプ氏の大統領就任まで30日に迫ったある日のこと。移民に無料で食事・寝室を提供する移民ハウスで話を聞くと、コロンビア移民の男性は「マフィアにとって移民は金を稼ぐ道具。マフィアが国境を管理していて、彼らに大金を払うことで国境を渡ることができるんだ」と実態を明かした。この街に違法移民が多いのは、古くからマフィアが違法入国を商売にしてきたからなのだ。
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