ロシアとウクライナの戦争は、今後どうなるのか。アメリカのトランプ次期大統領は「戦争を24時間以内に終結できる」としていたが、最近では「数カ月以内」とトーンダウンしている。「戦争は情報戦だ」と語る国際政治学者の舛添要一氏が解説する。
1月20日のトランプ氏就任により、「状況は完全に変わり、北朝鮮兵士の問題はほとんどなくなる。何人死んだとかそんなことより、いつどう終わらせるかの方がはるかに大きい」という。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナのNATO(北大西洋条約機構)入りに反対している。また、トランプ氏は「ウクライナにかける金があるなら、不法移民をなくし、経済を良くし、中国に関税をかける方が重要だ」と考えているそうだ。
共和党議員の中には、「これ以上のウクライナ支援をやめよう」とする動きもあり、「ウクライナの人たちも『戦争をやめてくれないか』と言っている」ため、「実際に停戦すると思う。プーチン氏に有利になるように終わる」と予想する。
その理由を「プーチン氏は戦争に負けていない。経済制裁にも困っていない。核兵器を持っていて、いざ何かあるとそれを使う。石油も天然ガスも小麦も、輸出するぐらいある。そういう状況で終わらせようとするなら、プーチン氏の言うことを聞かざるを得ない」と語る。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領については、「アメリカが支援をやめれば終わり」として、「プーチン氏の(有利な)方向で終わる」との見立てを示す。「クリミアはロシアのまま。東部も場合によっては、ロシアに任せようという話になる可能性がある」。
今後の展開は?
