さらに「銚子が駄目になると、全国的に産地リレーしているので、それがつながらなくなる。間が出てきてしまう」という。南北に広い日本では、季節によって産地を変えながら集荷することで、リレー形式で安定的に野菜を供給しているそう。
しかしその体制が崩れているそうで、「例年だと銚子産がもっと出るはずなのに、銚子産が出ない。リレーができなくなっているというのが現状。間が出来てしまって、供給量が少なくなるから価格が高騰する」と語った。
出荷時期がズレることで売りに出せる個数が減少するが、利益を下げたくない仲買人や小売業者が普段と同等の利益を残すために1個あたりの販売価格を上乗せしていく。これがキャベツ高騰の要因だ。
坂尾さんは「箱代、肥料代が上がった。上がっているけど生産者だけそれを価格に転嫁できない。生産するコストがどんどん上がっているのに売値だけは不安定。これでは農業をやらない。みんな辞める、こんなんじゃ」と嘆いた。
しかし坂尾さんはアフロきゃべつの魅力を自ら発信すべく、朝収穫してその足でベーカリーへ運搬。ベーカリーではアフロきゃべつを使った新感覚のパンを販売するなど、積極的な取り組みをしている。「ダントツに甘みがある。すごい美味しいなと思っていたので今回機会があったのでお願いした」(ごちそうパン ベーカリー花火・神作秀幸さん)
坂尾さんは「こんなにキャベツが野菜としてフォーカスされることは今まであまりなかったと思うので、うちの中では『キャベツチャンス』と言っていて『今だ!』みたいな感じ。うちの作る野菜は“人と出会うためのきっかけ”。一緒に農業体験したりとか、人と関われるきっかけとして、自分たちの作った野菜がつながっていくといいなと思っている」と前向きに語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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