捜索隊が改めて小屋を再訪すると、ポツンと一軒家の主である男性(92)と、その⻑男の妻(67)が迎えてくれた。「ブナ林が好きで、この地にたどり着いた」という男性は70歳の時、土地を借りて小屋を自力で建てたのだという。現在は高齢のため免許を返納し、義娘が毎日送り迎えをしているということだ。
仕事は⻑くバスの運転手をしていたというが、「職人が家を建てるのを見学していたら、(建て方が)わかったんです」と笑顔を見せる男性。自力で建てたとは思えないほどの立派な山小屋がそこにあった。
独学で作ったのはそれだけではない。「2号店」と呼ぶ2階建ての物置に、母屋に増設した橋、そして最後に作ったのがピザ窯だ。「ピザが美味かったから」と話すが、これもお店の窯を見て作ったもの。ただ、2、3回しか使っていないそうで、義娘は「商売用のピザ窯を真似したので、大きすぎていくら焚いても中が温まらない(笑)」と明かした。
「ブナ林を眺めながら深呼吸するのが楽しいんです」「幸せでっせ」と男性が語れば、義娘は「とにかくじいじはここに来るのがすごく楽しみなので、私もなるべく行ってあげたいなと思いながら。長生きしてここで楽しんでのんびりしていけたらいいなと思います」と笑顔を見せた。
スタジオではMCの所ジョージが「山小屋に通うことが元気の秘訣になっているんですね」としみじみ。林は「ブナ林の景色に幸せを見出すことができる…これは、我々には永遠に手に入らない“究極の幸せ”だと感じました」と敬意を表していた。
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