去年日本を訪れた外国人旅行者は3687万人。高まるインバウンド需要は、お菓子などでおなじみの「食べられません」と書かれた“謎の小袋”にも影響を及ぼしているという。
ネットでは「オランダ人の友人に和菓子を渡したら、中に入っている『食べられません』の小袋をトッピングだと勘違いして食べちゃった」という、外国人が小袋を開封して誤食したという投稿が話題に。小袋の認知度自体が低い海外では、まれにあることだという。
そんな誤食を防ぐため現在7か国語表記のデザインから、新たに中国語とベトナム語を加えた9か国語バージョンを準備中なのだそう。さらにはピクトグラムまであり「何人たりとも誤食させない」という企業努力がうかがえる。
この小袋の正体は一体なにか。開発元の三菱ガス化学に聞いてみると、小袋の正式名称は「脱酸素剤エージレス」だと回答。
三菱ガス化学の機能化学品事業部門 脱酸素剤事業部の石井仁陸氏は機能について、「傷みやすい食品やカビが生えやすい食品の寄生菌と言われるようなものの繁殖抑制と、酸化による味とか色の劣化をより長い期間防止する。密閉包装内の酸素濃度を0.1パーセント以下にする」と説明。
ポイントは脱酸素で、「脱酸素剤エージレス」は酸化劣化やカビの発生を防ぎ、食品の味・風味・色合いを保持して賞味期限の延長に役立つという。1977年に当時の賞味期限が1日だった仙台の銘菓「萩の月」が初めて取り入れ、おみやげ品として全国区に。その成功で一気に普及したという。
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