【ブンデスリーガ】マインツ 2-0 シュトゥットガルト(日本時間1月25日/メーヴァ・アレーナ)
今季“初”の場面だった。マインツに所属するMF佐野海舟が相手のクリアボールに反応して空中で競り合いになると、相手選手に頭突きをお見舞いする形になりファウルを与えてしまう。今季全19試合でピッチに立ってきた日本人MFにとって、出場1627分にして初めてのイエローカードをもらうシーンとなった。
注目のシーンは、ブンデスリーガ第19節で、マインツがホームにシュトゥットガルトを迎えた一戦、16分のことだ。相手ゴールに向かう日本人MFが空中戦の末に“今季初”の警告を受けることになってしまった。マインツがゴール前に送り込んだボールが相手にクリアされると、中央右のレーンに浮き上がった。これに反応したのが佐野だ。背番号6は落下点に素早く走り込み、ジャンプ一番ボールに食らいついた。しかし、同じく飛び上がったシュトゥットガルトのMFアンジェロ・シュティラーに対して強く体をぶつけてしまい、さらにボールへのアタックの際に頭突きを浴びせる格好になってしまう。審判はすぐさま笛を吹き、佐野のファウルとジャッジした。
シュティラーが頭を抑えながら仰向けに倒れ込む中、佐野は空中で体勢を整えて着地。審判はその佐野に向かって胸からイエローカードを取り出してこれを提示すると、日本人MFにとって今季初の警告シーンとなった。
実況・下田恒幸氏が「この試合でもタフにプレーしている佐野ですが、これがカード、今季1枚目とのことです」と伝えた。ブンデス挑戦1年目の佐野は、全19試合でピッチに立ち、ブンデスの重要な指標の一つとされる「デュエル勝利数」は試合前時点で205でランキング3位につけるなど、強度を示す中でクリーンなプレーを続けていた。そんな佐野としては、出場時間1627分にして初めてイエローカードを受けることになったのだ。
このシーンにはファンもSNSで「海舟は初イエローか」「イエローじゃないだろこれ!!」「珍しくね?」と反応し、ブンデスリーガ公式サイトの日本語版チャンネルでも「佐野海舟が体を張って奮闘」と伝えていた。
試合は29分、86分にゴールを挙げたマインツがホームで2-0の勝利。佐野は最後までピッチに立ち、15試合連続フル出場を果たすなど、上位争いを繰り広げるチームに不可欠な存在として大きく貢献した。
(ABEMA/ブンデスリーガ)
この記事の画像一覧

