【ラ・リーガ】マジョルカ 0-1 ベティス(日本時間1月25日/ソン・モイシュ)
鮮やかかつ力強いプレーだった。マジョルカのFW浅野拓磨のテクニックと超スピードが、スタジアムの空気を変え、ホーム・サポーターの視線を一身に集めた。
ラ・リーガ21節のベティス戦で浅野は、63分から途中出場。スコアレスで迎えた90+1分のことだった。マジョルカのゴールキックでプレーが再開すると、相手のDFナタン・ベルナルド・デ・ソウザがヘディングで弾き返してくる。これをDFアントニオ・ライージョが頭で再び前方に飛ばすと、ボールは進行方向とは逆を向く浅野の元へ。同じタイミングで左SBのセルヒオ・アリバスも反応し、浅野より先に触ろうとギアを上げる。この時、浅野の狡猾さも光った。
日本代表FWは自身へ身体を当ててこようとするアリバスをいなすように、ワンタッチでボールを処理してそのまま反転。前を向くと一気にスピードを上げて縦にドリブルを開始し、ペナルティーエリア横までぐんぐんと進んでいった。
ホームの大観衆が沸く中で浅野は、中央へのクロスを選択。DFディエゴ・ジョレンテにゴール前で惜しくもカットされてしまったが、得点の匂いを感じさせるワンシーンとなった。
一連のプレーについて実況の永田実氏は、「やはり浅野のスピード、期待感があります」と伝え、視聴者もSNSで「浅野やるやん」「浅野、反転してスピード活かしてクロス!いいね」と反応していた。
その後、マジョルカは90+6分に失点。終了間際に勝ち点が手元からこぼれ落ちて、1月の公式戦は4戦全敗(0得点・11失点)という厳しい結果に終わっている。
(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)