【ブンデスリーガ】マインツ 2-0 シュトゥットガルト(日本時間1月25日/メーヴァ・アレーナ)
日本人MFの1本のパスがゴールの起点となった。
マインツに所属するMF佐野海舟は、自陣でダイレクトの縦パスを送ると、そこから攻撃を加速させたホームチームが先制に成功。試合を通して安定感のあるプレーを見せ、今季全試合出場でなおかつ15試合連続フル出場を果たした佐野に対しては、ファンも歓喜の声を寄せている。
注目のシーンは、ブンデスリーガ第19節で、マインツがホームにシュトゥットガルトを迎えた一戦、29分のことだ。自陣でボールを回収したマインツが、佐野のパスをきっかけに先制点を挙げた。
マインツは、イ・ジェソンが後ろ向きでキープを試みた際、相手のプレスを受けながらボールタッチが長くなると、佐野がすかさずカバーに入った。相手が迫る中で、日本人MFはすぐさま縦パスを選択。相手3人がボールに目を向ける中で、その“矢印”とは逆のボールを前に出すことで、一気に数的有利の状況を作り出したのだ。ボールを受けたのは、この試合で佐野とボランチのコンビを組んだナディエム・アミリだ。ドイツ代表にも名を連ねた28歳のMFはワントラップで前を向くと、すかさず前線へのパスを繰り出す。前を向きながらボールを受けたMFパウル・ネベルがゴール中央へドリブルで侵入すると、左へ切り返してボックス内へスルーパス。すると、完全にフリーとなってボールを受けたネルソン・ヴァイパーがGKとの1対1で左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
この先制点は、今季9試合目の出場にして初先発を託された19歳のドイツ人FWが結果を出したことにフォーカスされたものの、左サイドからボックス内にフリーで入り込むきっかけを作ったのは、紛れもなく佐野の1本のダイレクトパスだった。ピッチ中央レーンに相手を集中させたことで左への注意を散漫にさせていた。
この得点シーンにはファンもSNSで「ユース上がりのヴァイパーが一発回答!」「素晴らしい!」と盛り上がっていたが、同時に「佐野はもっと世界を驚かせられる」とリアクション。さらに、この日もリーグ戦で15試合連続フル出場を果たしたことで、試合後にはファンも「海舟良かったね」「海舟、今日もフル出場」「海舟よく走った!」「海舟すごい!」と、日本人MFが攻守に奮闘した戦いぶりを称賛していた。
なお、試合は29分、86分にゴールを挙げたマインツがホームで2-0の勝利を収めた。
(ABEMA/ブンデスリーガ)
この記事の画像一覧

