【写真・画像】物乞いで生計を立てる移民一家に密着 8歳長女「やったわ、ママ!」80円を稼ぐ 2枚目
拡大する

 しかしながら、移民たちが希望を託していた噂が、現実になることはなかった。それでも国境前に集まった移民たちは、公式的に受け入れられることを信じ、国境警察に必死の訴えを続けたが、待っていたのはガス弾による攻撃だった。移民たちの多くは計画を断念せざるを得なかったが、そのなかにはアメリカへ渡れると信じ、住んでいた家の契約更新をしなかった家族も。17人で身を寄せてきた家賃1400ペソ(約1万円)、2LDKのアパートを、この日のうちに退去しなければならなくなった、ペレス家族。ベネズエラ移民のその一家は、複数の家族が集まって構成されており、全員に血のつながりがあるわけではない。不法移民のため就労が困難な彼らは、これまで助け合って生活してきたのだという。

 午後4時、一家は新居を求め、行き先未定のままアパートを出た。17人全員が寝られる安宿を探し歩くも、なかなか見つからない。野宿が濃厚になってきた午後5時、一家が向かったのは、アメリカとメキシコを結ぶ橋のほど近くにある交差点。停車中の車に声をかけ、アメリカ人からお金を恵んでもらい、生計を立てるのだという。家族総出の物乞いには、子どもたちも参加。カテリンさん(28歳)の長女・ウィレちゃん(8歳)も、母からやり方を教わり、停車中の車へ。0.5ドル(約80円)を手に入れ、カテリンさんのもとへ戻ってきたウィレちゃんは「やったわ、ママ」と誇らしげだった。

【写真・画像】物乞いで生計を立てる移民一家に密着 8歳長女「やったわ、ママ!」80円を稼ぐ 3枚目
拡大する
「移民の子どもたちをフォローしたい」親切な男性も
「電気ガス水道はなし」60人大家族の水上の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開

■Pick Up
キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見

この記事の写真をみる(4枚)